One more time (２)

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静「Aさん、隆二さん知りません！？」




「ん？鍼じゃない？」




静「もー。時間すぎてるのにー。」




「ほんと、キッチリしてるね(笑)」









静ちゃん(最初の方で名前だけ登場してます)は

時間に厳しくて、キッチリしたいタイプの子。






性格は隆二みたいに天然で抜けてるとこあるのに

仕事モードになるとしっかり者。









「ちょっと見てくるね。」




静「じゃーこれ、片付けておきますね！」









隆二を探しに鍼をしてる部屋までくると

終わったのにも関わらず談笑している隆二









「おーい、そこのお兄さーん。」




隆「あ、A！なになに？」




「静ちゃんが怒ってるよ。時間すぎてるって」




隆「え、あ！やっべー！すいません、では。ありがとうございました！」




「仕事になると静ちゃん怖いんだからね。」




隆「まーた怒られる(笑)」




「私もその後ヘアセットなの。急いで！」









リハーサルも終えて各々過ごしている中でも

私たちはメイクにヘアセットと

１番忙しくなる時間帯。









ライブ中も裏方にいるものの、

結局汗でどうにもならなくなるため

最低限、乱れてないかだけを確認する程度。









だからこの時間が忙しいって時に......









「っわ！」









急ぐ隆二の背中を見ながら少し早歩きで

ヘアメイク室に向かっていると

後ろから腕を引かれて思わず大きい声が出てしまった









『でけぇよ、声(笑)』









イタズラに笑う姿が前はあんなに嫌だったのに

今となっては彼の魅力の一つだと思ってしまう。









「臣くんがいきなり引っ張るから。」




『ごめん、ごめん。』




「で、どうしたんですか？」




『俺、まだ？』




「いつでもいいよ。」



『じゃーやって。』









いちをスムーズに段取りを組めるように

ある程度順番は決めてるものの

そこまで重要ってほどではない。









正直、できる人からやっていけばいい。

静ちゃんはそうじゃないみたいだけど(笑)


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