悪夢 ページ7
赤髪｢いやァ、便利だな！お前の能力！なんでも作れるんだな！！しかも悪魔の実じゃないんだろ？｣
｢あァ、まぁな。ただ、細かいものとかは、体力の消費が激しいんだ｣
能力のことはシャンクスに明かした。
少年のような、興味津々といった瞳で質問を繰り返される。
どんな使い方があるのか、何故そんな能力を盛っているのか…など、おおまかなものだった。
そんな問答がやっと終わり、明日に備えて寝ることになった。
ただ、ここで問題が一つ。
｢動物達からどうやって身を守るか、だな｣
赤髪｢そんなもん、俺が見といてやるさ。お前最近寝れて無いんだろ？寝とけよ｣
イケメンはここにいた。
｢寝ろ｣という威圧が凄いので、拒否権はないのだろう。
申し訳ないが、仕方ないのでお言葉に甘えようと思う。
地面に寝転び目を閉じると、疲れていたのだろうか、すんなり眠ることが出来た。
*************
夢を見た。
寒くて、寂しくて、辛い辛い、夢だった。
周りには父さんも母さんも、じいちゃんもマルコも、みんなみんな居るのに。
誰も、こちらを向いてはくれなくて。
まるで、居ないかのように扱うんだ。
俺は、それが怖くなって逃げ出した。
前を向いて必死に走っていると、前に父さんが現れて、言った。
サッチ｢お前は、誰だ？｣
途端に、息が詰まって何も発せなくなった。
うつ向いて、唇を噛み締める。
これが夢だと分かっていても、父さんに言われるのは辛かった。
サッチ｢お前は…誰なんだ？｣
｢父さん父さん父さん父さん…父さん！！！
…俺は、あんたの息子だ！！｣
ほぼ、叫びに近かったと思う。
喧嘩をしたあの日から、ずっと、もう仲直りなんて出来ないんじゃないかって。
心の何処かで思っていた。
所詮俺は、この物語に合ってはならない人物だったのだから。
いつかは、物語から省かれて、一生会えなくなるんじゃないかって。
そんな不安が、悪夢となって俺の精神を壊している。
サッチ｢俺に息子なんていない｣
｢…やめてくれ｣
サッチ｢誰だ｣
｢…頼むから｣
サッチ｢誰だ｣
｢父さん｣
サッチ｢誰だ｣
｢とう…さ…｣
頭の中で、今までの思い出がよみがえる。
あんなに愛してくれていたのに。
俺が悪かったのか？
だから、こんなことを言われているのか？
でも、笑ってくれたはずだ。
喜んでくれたはずだ。
俺の為に、泣いてくれたはずだ。
壊したのは…俺なのか？
パキ、と何かにヒビが入った。
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ライキ - 反応が遅れてしまい、申し訳ありません！更新ありがとうございます！！陰ながら応援させてもらってます！！これからも楽しみにしてます！ (2022年12月4日 19時) (
レス) id: c3cdfe919e (このIDを非表示/違反報告)
柳(プロフ) - 哀羅さん» ありがとうございます！ (2020年11月16日 16時) (レス) id: 93b38c73d0 (このIDを非表示/違反報告)
哀羅(プロフ) - 柳さん» 今、フォローさせてもらいました！！！ (2020年11月16日 7時) (レス) id: 4b111e8b4e (このIDを非表示/違反報告)
柳(プロフ) - ありがとうございます！フォロバさせていただきますね！ (2020年11月15日 23時) (レス) id: 93b38c73d0 (このIDを非表示/違反報告)
哀羅(プロフ) - 明日、Twitter探してフォローさせてもらいます！ (2020年11月15日 22時) (レス) id: 11aacecd07 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：柳 | 作成日時：2019年10月18日 20時
