突然の ページ37
｢母さんが泣いたって聞いて一発入れてやっただけだよ｣
｢ちゃんと仲直りしたっての…｣
｢……Aも苦労してんだな｣
｢4歳からこの調子だからな。慣れたよ｣
4歳から親の夫婦喧嘩に翻弄される俺って可哀想だと思わない？
お疲れ、と頭を撫でてくれるエースに苦笑いで返す。
そのまま下らない話を続け、次第に夜は更けていった。
喧騒は静寂へと変わり、いつの間にか俺の意識も落ちて、楽しい宴は幕を閉じた。
翌日。
酒場で酔い潰れて起きなかった野郎共を無事な奴等で回収した。
そして、今は食料等の物資を補給している最中である。
俺も木箱を運んでいる途中、ポケットに入れているスマホが震えた。
急いで木箱を運んで、なるべく人が少ないところで通話ボタンを押した。
｢もしもし？｣
『よォ、俺だ』
｢その声はクザンさんですか。お疲れ様です。どうかしました？｣
海軍大将が掛けてくるくらいなのだから、相当大きいことなのだろうか。
内心ドキドキしながら次の言葉を待っていると、｢あー、なんだっけ｣といい始めた。
なんなんだ。
焦らされてもどかしい気分で待つこと3分。
カップラーメン一個の時間を無駄にしたクザンさんは、やっと思い出したようだ。
『そうだそうだ。お前の母さんのことなんだが』
｢母さんの？｣
『寂しいから会いに行くってセンゴクさんに宣言して軍艦で出て行っちまったんだ』
｢……はぁ！？｣
人前では冷静であることが多い母さんがそんなことをするなんて、何かあったのか？
確かに1年ほど会いに行ってなかったが、今までそんなに高い頻度で会っていたわけでもない。
結局、いくら考えても理由は見付からず、クザンさんにお礼だけ言って通話を切った。
俺と父さんのビブルカードを持っているから居場所は分かるだろうが、海軍本部からここまでの時間距離が分からない。
とりあえず、父さんとじいちゃんに報告しよう。それが一番早く解決しそうだ。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 710人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「ONEPIECE」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
ライキ - 反応が遅れてしまい、申し訳ありません！更新ありがとうございます！！陰ながら応援させてもらってます！！これからも楽しみにしてます！ (2022年12月4日 19時) (
レス) id: c3cdfe919e (このIDを非表示/違反報告)
柳(プロフ) - 哀羅さん» ありがとうございます！ (2020年11月16日 16時) (レス) id: 93b38c73d0 (このIDを非表示/違反報告)
哀羅(プロフ) - 柳さん» 今、フォローさせてもらいました！！！ (2020年11月16日 7時) (レス) id: 4b111e8b4e (このIDを非表示/違反報告)
柳(プロフ) - ありがとうございます！フォロバさせていただきますね！ (2020年11月15日 23時) (レス) id: 93b38c73d0 (このIDを非表示/違反報告)
哀羅(プロフ) - 明日、Twitter探してフォローさせてもらいます！ (2020年11月15日 22時) (レス) id: 11aacecd07 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：柳 | 作成日時：2019年10月18日 20時
