落ちる落ちる ページ17
広い海にポツリと浮かぶ小舟。
それに乗るのは一人の男。
よく見てみれば全身黒ずくめだ。
…FBI、CIA、公安に追われても未だに壊滅しない何処かの組織の一員だろうか。
｢なわけないよな。
…あの背負ってる刀って…｣
背中に背負っているのは、長い長い刀。
見覚えのあるそれは、最上大業物 "夜"。
｢世界最強の剣豪…"鷹の目" ジュラキュール・ミホーク！｣
推しキャラｷﾀ━(ﾟ∀ﾟ)━!
…とか叫ぶ気力もない俺は、ただボーっと推しを眺めることにした。
助けてもらえるほど優しくはないだろうし。
能力でバナナを食べながらイケメンを眺めること30分。
ついに痺れを切らしたのか、鷹の目が俺を睨み、刀を振るった。
｢……………へ？｣
スパっと真っ二つになり、塵と化したホウキは呆気なく海に落ちていく。
俺の足場も無くなり、真っ逆さまに落ちる。
あー、まるで俺がゴミのようだー(棒)
鷹の目｢何をしている、小僧｣
｢…あんたに落とされて死にかけてる｣
鷹の目の舟に掴まり、なんとか死なずに済んだ。
死ぬかと思った。マジで。
鷹の目｢…掴まれ｣
大人しく差し出された手に掴まると、軽く引き上げられて舟に落とされた。
扱いが雑過ぎて辛い。背中が痛い。
今日はよく落ちる日だ。
鷹の目｢空を飛んでいたが能力者か？｣
｢あァ。でも、悪魔の実じゃない。生まれつきなんだ。どんな能力かは言えないけど｣
鷹の目｢そうか。何故俺を見ていた｣
｢やけに黒い人乗ってるなァ、と｣
推しをひたすら眺めて目の保養にしてました、なんて言えない。
そのお陰で気力は回復したから感謝してる。
ビショビショになってしまった服と体が冷えて、ブル、と震えた。
｢…とりあえず寒いから着替えていいか？｣
鷹の目｢服はどうするつもりだ｣
｢作る｣
普通のTシャツと短パン、タオルも一緒につくって見せた。
体中ベタベタするが仕方ない。
次の島まで辛抱だ。
元の服も今日は日照りもいいからすぐ乾くだろう。
少し目を見開いている鷹の目は、なかなかレアだ。
驚いてる姿もイケメンとかズルいだろ。
鷹の目｢物を作る能力か｣
｢あ、バレた？｣
鷹の目｢隠す気など無かっただろう｣
｢まぁな。お兄さんにバレても大して問題はないし｣
政府や海軍にバレたらめんどくさそうだけど。
ほら、海楼石とか作れるし。
鷹の目の目が、少し細められた。
(分かりずらい)
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ライキ - 反応が遅れてしまい、申し訳ありません！更新ありがとうございます！！陰ながら応援させてもらってます！！これからも楽しみにしてます！ (2022年12月4日 19時) (
レス) id: c3cdfe919e (このIDを非表示/違反報告)
柳(プロフ) - 哀羅さん» ありがとうございます！ (2020年11月16日 16時) (レス) id: 93b38c73d0 (このIDを非表示/違反報告)
哀羅(プロフ) - 柳さん» 今、フォローさせてもらいました！！！ (2020年11月16日 7時) (レス) id: 4b111e8b4e (このIDを非表示/違反報告)
柳(プロフ) - ありがとうございます！フォロバさせていただきますね！ (2020年11月15日 23時) (レス) id: 93b38c73d0 (このIDを非表示/違反報告)
哀羅(プロフ) - 明日、Twitter探してフォローさせてもらいます！ (2020年11月15日 22時) (レス) id: 11aacecd07 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：柳 | 作成日時：2019年10月18日 20時
