歓迎の宴 ページ2
そして、冒頭に戻る。
結局、父さんに挨拶はしなかった。
後悔は一切してないが。
この旅の間、父さんのことはあんまり考えないようにしようと思う。
楽しい旅が楽しくなくなりそうだからだ。
赤髪｢Aー！酒飲もうぜ！！｣
｢俺はまだ7歳だ！！！｣
とりあえず、楽しいのは間違いない。
その夜、シャンクスの提案で俺の歓迎会が行われた。
酒飲みたいだけかとも思ったが、善意だったら申し訳ないので感謝しておこう。
ベン｢悪いな、頭が勝手に会なんて開いちまって｣
｢きっと善意であると思ってるので大丈夫ですよ｣
ベン｢ハッハッ！そうか、まぁ楽しんでくれ｣
｢ありがとうございます｣
敬語も久し振りに使ったな。
一人ジュースを飲みながら、シャンクス達の歌を聞く。
ビンクスの酒だ。
よく父さんと歌ったなァ。
…ハッ！父さんのことは考えないようにしようって思ったばっかりなのに！！
｢父さんのことより、今は宴を楽しむか｣
よし、と意気込んで、シャンクス達に混ざりに行った。
たまにはバカ騒ぎするのもいいかもしれない。
空に散らばる星が、俺の旅出を祝福するように輝いていた。
翌日。
ヤソップさんと一緒に釣りをして、海王類を釣り上げ、その日の昼は魚パーティーだった。
ルゥさんが少し不満そうにしていたのを見て、少し笑いそうになったのは秘密だ。
そして、問題はこの人。
赤髪｢いやァ、やるなァ！A！｣
｢何がですか｣
酒臭いおっさんがいちいち絡んで来るのだ。
肩を組んで大声で笑うシャンクスは、心底楽しそうに見える。
いや、実際楽しいのだろう。
こんな人が戦いになるとカッコいいのだから世界は不思議だ。
赤髪｢魚のことだよ。お前が大物釣り上げてくれたお陰で、あと一週間は食料には困らねェって喜んでたぜ？｣
｢たまたま毒がない海王類を釣り上げただけですよ。仕留めたのも、シャンクスさんじゃないですか｣
赤髪｢でも釣り上げたのはAだ！
てか、やめろよ"さん"付けなんて！この前まで敬語なんて使ってなかったじゃねェか！｣
｢仮にも乗せてもらってる身なんで｣
そして相手は船長。
敬語を使わないわけにはいかないのだ、こちらとしては。
そんな説明をしても、シャンクスは納得していないようで、子供みたいに口を尖らせていた。
赤髪｢いいじゃねぇか！そんなの！｣
｢良くないです｣
礼儀を重んじる(元)日本人の癖みたいなものだ。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 710人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「ONEPIECE」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
ライキ - 反応が遅れてしまい、申し訳ありません！更新ありがとうございます！！陰ながら応援させてもらってます！！これからも楽しみにしてます！ (2022年12月4日 19時) (
レス) id: c3cdfe919e (このIDを非表示/違反報告)
柳(プロフ) - 哀羅さん» ありがとうございます！ (2020年11月16日 16時) (レス) id: 93b38c73d0 (このIDを非表示/違反報告)
哀羅(プロフ) - 柳さん» 今、フォローさせてもらいました！！！ (2020年11月16日 7時) (レス) id: 4b111e8b4e (このIDを非表示/違反報告)
柳(プロフ) - ありがとうございます！フォロバさせていただきますね！ (2020年11月15日 23時) (レス) id: 93b38c73d0 (このIDを非表示/違反報告)
哀羅(プロフ) - 明日、Twitter探してフォローさせてもらいます！ (2020年11月15日 22時) (レス) id: 11aacecd07 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：柳 | 作成日時：2019年10月18日 20時
