来なきゃ良かった ページ9
「あ〜…笑った」
「クソ…」
「そういう氷菓は、恋愛はしないのか?」
「俺は募集中だよ?」
ははっ、冗談。
こちとら27歳にして彼氏いない歴=年齢だぞ?
しかもこんな仕事してたら一生出来ないだろうな。
「私なんかじゃ、一生出来ないかな」
「おいおい…少子化に貢献しろよ」
「はいセクハラー。お巡りさーん!」
「俺だっつの」
ふざけあいながら飲むこと一時間。
そろそろお開きにすることになった。
「悪いな伊達。長く引き留めちまって」
「いや、氷菓とも飲めたし、楽しかったぜ」
「じゃ、私も帰る」
「また飲もうね、氷菓ちゃん」
「…気が向いて、都合が会えばな」
家に着いたのは、もう11時を過ぎたところだった。
眠いし、さっさと風呂に入ってしまおうと服を脱ぎ出した時。
prrr...prrr...
…死ねば良いと思う。
「…もしもし」
『仕事だ。内容はメールで』
「了解です」
『いつも悪いな、こんな時間に』
「今更じゃないですか。じゃ、切りますね」
『あぁ』
立原さんが謝った…。
それに、いつもと声のトーンが違った。
…もうすぐ、殺されるんだろうか。
良くも悪くもない上司だった。
まだ死ぬって決まった訳じゃないけど。
ーーーーーーーーーー
翌日。
立原さんがコードネームを貰ったらしい。
つまりは昇進したわけだ。
成る程、昨日おかしかったのは、"最後の会話"だったから、と。
じゃあ、上司が変わるのか。
立原さんみたいな淡々とした上司がいいなぁ。
今日中にでも、新しい上司からメールが届くはずだ。
「変な人じゃなきゃいいけど…」
幹部、またはコードネームを貰った人である確率は低い。
私は下っ端もいいところなので、そこまで上の人が上司になる確率は低いだろう。
組織がそこまで考えているかは別として。
…ただ考えて待っていても仕方ない。
昼食がてら散歩でもしようか。
今は11時25分。
昼食には丁度良い時間だ。
最近人気のポアロという喫茶店に来てみた。
どうやらハムサンドが人気らしい。
店に入ると、かわいらしい女性が接客をしていた。
そして、厨房から出てきたのは………
先日夜を共にしたバーボンだった。
…来なきゃ良かった。
「いらっしゃいませ、お一人様ですか?」
「そうです」
「カウンター席でも構いませんか?」
「大丈夫です」
「では、こちらへどうぞ」
バーボンに案内され、カウンター席に座る。
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柳(プロフ) - 勉強大好き(学校での)さん» ここは自分的にも好みなので、そう言って頂き嬉しいです!!コメントありがとうございます!! (2020年4月7日 13時) (レス) id: 1a02a166b9 (このIDを非表示/違反報告)
勉強大好き(学校での)(プロフ) - 犯罪者が法律事務所に行くっていうのが私的に一番好きです。 (2020年4月7日 9時) (レス) id: 192730a35f (このIDを非表示/違反報告)
柳(プロフ) - がなちみさん» そういって頂き光栄ですw (2020年1月6日 17時) (レス) id: 1a02a166b9 (このIDを非表示/違反報告)
がなちみ(プロフ) - 心の声にじわる (2020年1月6日 17時) (レス) id: aeba0a6090 (このIDを非表示/違反報告)
柳(プロフ) - がなちみさん» 楽しみにしていただき、ありがとうございます!これからもよろしくお願いします! (2020年1月6日 17時) (レス) id: 1a02a166b9 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:柳 | 作成日時:2019年6月16日 21時