【名探偵コナン】黒ずくめの組織の下っ端 (ページ7)

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バーボンside ページ7

でもまぁ、別にこいつらの声聞かれて困ることねェし。

『また変なことに手出してんのか？』

｢いいから早く要件伝えろ。さもないと切るぞ｣

『明日夜8時。居酒屋。店はメールで』

｢行けたら行くよ｣

『お前そう言って来たことあんまねぇだろ』

｢全くじゃないだけいいだろ｣

そのままブチッと切ってやった。

さて、バーボンは今どんな顔してるのかな？

バーボンside

〈もしもし？〉

〈やっと繋がったなこの野郎〉

彼女、氷菓彗に仕掛けた盗聴器から聞き覚えのある声が聞こえてきた。

この声は…まさかｯ！

｢松田か…！？｣

そんな馬鹿な！！

何故松田が、あの女と…。

しかも、命の恩人だと？

どういうことだ…。

氷菓彗

27歳、勿論独身。

12年前に親を亡くし、高校には行っていない。

公安で調べたところ、両親も組織に所属していて、任務で失敗して殺されたらしい。

組織を恨んでかは知らないが、2年後に組織に入った。

両親が爆弾の仕事に関わっていたためか、彼女自身も爆弾の扱いに関しては日本一と言っても過言ではない。

だが、これは組織内では知られていない情報だ。

俺も立原さんから聞くまで知らなかった。

隠しているのだろうか。

これは、彼女の弱味かもしれない。

風見にもう一度調べさせようと携帯を手に取った時、丁度電話が掛かってきた。

｢もしもし？どうしたんですか、ベルモット｣

『どう？収穫はあった？彼女…氷菓 A、だったかしら』

｢0です。彼女は関係ありませんでした｣

『まぁ、貴方の見え見えのハニートラップに引っ掛かるんだから、知ってるわけもないわね』

まぁ、あれが"素"なら、の話だが…。

間違いなく演技だろう。

盗聴器の話もそうだが、ライと関わりがあった人物がそう簡単にハニートラップに引っ掛かるわけがないのだ。

氷菓彗、か…

更に調べる必要がありそうだ。

『用事が終わったなら迎えに来てくれないかしら？』

｢分かりました｣