【名探偵コナン】黒ずくめの組織の下っ端 (ページ4)

今日:3 hit、昨日:8 hit、合計:357,581 hit

バーボンページ4

『…まぁ、貴女がそう言うならいいんですが。では、明日の夜10時に米花公園で』

｢了解しました｣

これで要件がくだらないことだったら、神社の木に藁人形と五寸釘使って呪ってやる。

ー翌日ー

約束の時間。

10分ほど早めに来ていた私は、時計を凝視しながら時を待った。

長針が12を指した時、白のRX―7が公園の入り口に止まった。

高いんだろうなぁ…。

｢こんばんは。氷菓さんですか？｣

｢はい｣

金髪で色黒のイケメン。

ハニトラにはもってこいな顔だな。

｢…それで、用件というのは｣

｢立原さんから聞きましたよ。幹部と関わるのを嫌う貴女が、ライと行動していた時があったと｣

あのクソ上司。

なんでその情報渡しちゃうんだよ。

｢えぇ、まぁ。それなりに親しくさせていただきましたよ｣

これからは絶対にしないけど。

｢ホォー…。そうでしたか。…もう少し詳しく聞かせていただいても？…お礼は、体、なんてどうでしょう…？｣

バーボンの手が私の頬を撫でる。

急なハニトラマジヤメテ。

それにしても残念だな。

下心丸出しじゃ、そこら辺の女は騙せても、私は騙せないよ。

バーボンの顔なら下心丸出しでも着いていく女は多いのだろうが。

バーボンは手を私の顎に移し、上を向かせた。

これが顎クイ…。

あー…気持ち悪い。無理。

｢…いい条件だけど、私には忘れられない人がいるの｣

私はバーボンの手をそっと降ろし、視線をやや下に移した。

忘れられないって誰だろう…。

自分で吐いた嘘だけど、なんかキモい。

ま、いいや。ここは乗ってみようじゃないか。

｢そんな男、僕が忘れさせてあげますよ｣

うわぁ、男らしい。

｢…じゃあ、頼んでみようかしら？｣

そうして、私はバーボンの胸に擦り寄った。

私キモいな。

こんな女絶対やだ。

その後、バーボンと一夜を過ごした。

まぁ、はい。やりましたよ。

カタカナ変換しなかったことは触れないでほしい。

｢バーボン。貴方が知りたかった情報というのは、ライと私の関係、ですよね？｣

｢えぇ。他にも、何かあの裏切り者について知っていることがあれば…｣

｢…ライとの関係は、単に飲み仲間だっただけですよ。まさか、幹部だとは思わなくて。知っていたら近づいてないです｣

これも少し嘘。

アメリカの酒場で出会った。

その後数回会い、これも運命だ、と連絡先を交換した。

交換した後、幹部になったと知って"運命"とか考えていた自分を殺したくなった。