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第１９話 ページ20
その人物は本を片手に立ちあがり、僕たちの目の前まで歩いてくる。
１８０cmくらいはありそうなその人は、メガネの奥から僕を凝視する。
？「何や自分、見かけへん子やなぁ。名前なんて言うん？」
僕が名前を告げると、その人も名前を教えてくれた。
侑「俺は氷帝３年、忍足侑士や。よろしゅう」
忍足くんが僕の肩に手を置こうとしたとき、その手を仁王くんがさっと払った。
仁「馴れ馴れしいのう。……初対面じゃき」
僕が仁王くんの顔をじっと見つめると、仁王くんはなぜか淋しそうに笑った。
もしかして。
もしかして、”あのこと”がばれてしまったのではないだろうか。
少しずつ、少しずつ、僕の意識は遠のいていった……
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作者名：わかばまーく | 作成日時：2018年5月1日 20時
