一層攻略会議 ページ16
そして、SAOというゲームが始まって１か月が経った。しかし、ゲームオーバーになるプレイヤーが増える一方、今だに一層さえ攻略できていないという現状がある。
Sideシンタロー
キリトとAと相談した結果、やはりボス戦には参加すべきだという事で、こうして俺達は第一層ボス攻略会議が行われている、扇状の闘技場のような場所に来ていた。
先程から、青髪の“ディアベル”と名乗った青年が扇状になっているそこの、要の部分で話し始めていた。
最初は「気持ち的に、ナイトやってます！」と洒落を混ぜて場を明るくしていた彼だが、ふと真剣な表情をして強く呟いた。
ﾃﾞｨ｢今日、俺達のパーティーが、大一層の迷宮区でボス部屋を発見した。｣
ざわ…と、会場内がざわめく。ボスの情報を言うディアベルの声を聴きながら、隣に座るAに声をかける。
ｼﾝ｢だってさ、A。ボスだとよ｣
貴「…ふぅん？…でも僕、こういう授業みたいなの嫌いなんだよな」
ｼﾝ｢…分からなくはねぇが、ボス戦だぞ？真面目に聞け。キリトを見習えよ｣
貴「へいへい…ま、面白そうだから良いだろ！」
と、暇そうに肘杖をついているAに(暇なので)話かけていると、
??「ちょぉ待ってんかぁ？！」
と、ドスの効いた声で叫び声と共に、乱入者が現れた。自身をキバオウと名乗ったその男は、βテスターが云々と叫ぶ。
要約すれば、βテスターは情報を共有せず、利益を独占するあくどい奴等であるから、彼らの所有物を取り上げるべきである。彼らが情報を提供せずに、自分たちだけで成長するが故に死亡者が増えている。云々。
そこまでキバオウが言うと、それに微かに賛同するような声が会場からあがった。
そして、その言葉に、キリトの顔が歪んだ。テスト経験者である彼は、この問題の当事者だ。
加えてキリトは、他人の命が失われることを自分がやった事の様に攻める性質があった。
更初日にクラインと別れてから、キリトはβテスト未経験者を見捨てたという自責に駆られていた。命がけで他のプレイヤーを助けに行こうとする事もあるのだ。
……そんなキリトに、先ほどのキバオウの持論はかなりきつかったんじゃないだろうか。
顔をしかめるキリトに、声をかけようとすると、がたり、と音を立ててAが立ち上がった。
貴「……キリト。しっかりしろ」(小声)
ｷﾘ｢A、…？｣
ざり、と仮想の地面を踏みしめたAは、不思議な光彩の瞳を、腹立だし気に細めた。
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レイミ(プロフ) - うーん、自分友達から借りた小説しか読んでないんだよな… (2017年4月4日 23時) (
レス) id: d252b21d09 (このIDを非表示/違反報告)
三葉 樹乃(プロフ) - 待っていてくださった方、ありがとうございます！かなりの亀更新ではありますが、精一杯努力していきたいと思います。稚拙ながら、最新話を上げさせていただきました。 (2017年4月3日 16時) (レス) id: e17334d226 (このIDを非表示/違反報告)
いちごちょこまかろん - 続きが早く読みたいです！更新頑張ってください！ (2016年1月16日 15時) (レス) id: 06810baf8e (このIDを非表示/違反報告)
フェイタンlove(プロフ) - 楽しみです！更新頑張って下さい！ (2015年11月6日 23時) (レス) id: d50ed268d6 (このIDを非表示/違反報告)
ハルカ - 続きが気になります！ (2015年11月2日 13時) (レス) id: 9f2547f541 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：三葉 | 作成日時：2014年11月12日 21時
