続き ページ7
あの一件があってから、急加速で距離が近くなった。
一週間という短い期間。今日が淳太の最後の出勤日。
正直、この短い期間でここまで人を好きになるのはありえないことだと思う。最初は坊ちゃんということで、どこか一線を引いていた。甘やかされて育っただけだと思っていたが、この仕事に誰よりもまっすぐ取り組んだ。俺はこの仕事に誇りを持っているし、何よりそのことに共感を持ってくれたことが1番嬉しかった。…今日が最後の日。ここで関係を終わらせたくはない。覚悟を決め仕事へと向かった。
職場へ着くと一番に淳太がいた。真面目やから誰よりも先に準備をしなきゃいけないと思っているみたい。
流星「おはよ、淳太」
淳太「っわ！！びっくりした！いきなり背後から話しかけんでや」
優しく声をかけたつもりだったが、驚かせてしまったらしい。頬を赤くしながらほっぺを膨らませている。あざとい。
流星「ごめんて、そないびっくりせんでや(笑)」
淳太「俺こそ挨拶してくれたのに、大きな声出してごめん。おはよ、流星」
満面の笑みで挨拶をしてくれた。丁寧に挨拶をしてくれるあたり育ちの良さが見える。
流星「淳太、今日で仕事最後やんか。仕事終わりに少し話したいんやけど」
淳太は少し寂しそうに微笑み、快く了解をしてくれた。
仕事中はただひたすら真剣に働いた。一緒に働ける最後の日にダサいミスはしたくなかった。先輩にも褒められ、その日は今まで以上に仕事へのやりがいを感じられる日だった。
…仕事が終わり各々帰って行く。俺は淳太を近くのベンチへと連れて行った。
流星「はい、お疲れさん。ココアでよかったやんな？」
俺は大人しく座っている淳太にホットココアを差し出した。
淳太「ありがとう」
淳太は両手で受け取り、笑ってくれた。でもその笑顔は儚く今にも消えちゃいそうだった。
淳太「俺な、父親に無理やり社会見学ってことでこの会社にアルバイトとして入ってん。仕事だからキツイのは当たり前や思ったったけど、一週間の辛抱や思って必死に頑張ってん。…なのに、、こんなに終わりが寂しいなんて思わなかった。」
淳太は泣いていた。
流星「淳太！俺、淳太のこと好きやねん。たかが一週間で信じられんかもしれんけど、これからもずっと一緒にいて欲しい！」
俺は勢いよく立ち上がり、淳太の前へと手を差し出した。
差し出し手は淳太の手に包まれ、
淳太「俺も流星とずっと一緒に居たい」
こうして俺たちはめでたく付き合えましたとさ。
見た目はそのまま、中身は？！ WEST×黄→←気になるあいつ 青×黄
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わか(プロフ) - bob_cute_さん» コメントありがとうございます！そう言っていただけて嬉しいです！ご期待に添えるかわかりませんが、後日談のエピソードを書かせていただきます！ (2021年3月5日 7時) (
レス) id: 9a62f9f41f (このIDを非表示/違反報告)
bob_cute_(プロフ) - 何気に「必要」のようなお話好きなんでまた書いて欲しいです。 (2021年3月4日 9時) (レス) id: 10fe3ed1ba (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：わか | 作成日時：2020年12月23日 20時
