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続き ページ32

中間side

桐山「もしもし?淳太君、病院どうやった?」

中間「あー、全然大丈夫だって。ただの疲労やって。」

桐山「…そうか、淳太君最近忙しそうやったもんね。」

中間「みんなやてそうやろう。いい風が吹いてきたんやな。」

電話で照史のくすくすと笑う声が聞こえた。無風だった俺たちにやっと追い風が来てくれたのだ。badの時から追いかけた夢を今掴もうとしてるんだ。ここで頑張らないでいた頑張るんだ。

夜風が冷たく体が冷えていくが、寒さは感じなかった。孤独も不安もみんながいるなら大丈夫。

桐山「明日は全員で収録やから早く寝て体力温存しとき。カロリー消費激しくなるから、ちゃんとご飯も食べなかんで!」

中間「照史は俺のお母さんなん?…おやすみな。」

桐山「おやすみ、淳太君。」

通話の切れる音が聞こえる頃にはピッタリ家に着いた。照史はなんでも俺のことわかるんやな。

軽くシャワーを浴び、貰った大量の薬を飲む頃には体が悲鳴を上げていた。力が入らず、内臓が痛い。お医者さんなんて言ってたっけ。どこが悪いとかあまりに他人事で、もはや記憶にない。

中間「早く寝よ…。」



中間「おはよう。」

メンバー全員での収録。俺が楽屋を入った頃には全員揃っていた。みんなが心配そうな顔をしてみてきたが、なんでもないような顔をして準備を始めた。確かに体が重くだるいが、薬のおかげで昨日より全然マシだ。

重岡「おじじ、具合は大丈夫なんか?」

小瀧「昨日病院行ったんやろ?」

中間「全然大丈夫やったわ。疲労やて。」

濱田「淳太、忙しかったもんな。」

神山「今日は淳太に迷惑かけちゃあかんで!」

藤井「特にしげと望な。」

みんなが笑ってくれた。その中で、照史だけ会話に入ってこないことに俺は気づかなかった。


桐山「淳太君!」

みんなでスタジオに向かう途中、後ろに思いっきり引っ張られた。振り向くと泣きそうな照史がいて、焦ったが全てを悟られているような気がして言葉が出てこなかった。

中間「照史、そんなに引っ張ったら腕痛いやろ。」

桐山「そんなことはどうでもええ。なんで俺にはなんも言ってくれへんの?俺だけにでも言ってや。」

遂に泣かせてしまった。大粒の涙が目から溢れ、俺はそっと手で拭った。

中間「そんなに泣いたらメイク落ちるで。これから収録なんやからシャキッとし。収録終わったら話すから。」

素直に頷いてくれた照史に感謝をしつつも、俺の体が徐々に悲鳴をあげ始めていた。

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わか(プロフ) - bob_cute_さん» コメントありがとうございます!そう言っていただけて嬉しいです!ご期待に添えるかわかりませんが、後日談のエピソードを書かせていただきます! (2021年3月5日 7時) (レス) id: 9a62f9f41f (このIDを非表示/違反報告)
bob_cute_(プロフ) - 何気に「必要」のようなお話好きなんでまた書いて欲しいです。 (2021年3月4日 9時) (レス) id: 10fe3ed1ba (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:わか | 作成日時:2020年12月23日 20時

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