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episode10 ページ11

俺にはやらなきゃいけないことがある。
淳太を戻す方法を見つけ出すこと。昨日の夜の時点で、インターネットで山ほどあさった。だが、答えはどこにも載ってはいなかった。それは当たり前だ。常識人からすると、こちらの方が頭が逝かれている。
現に、Yah○o先生に聞いてみたが、誰もまともに相手してくれることはなく、精神科に行けと言われた。

だけど、ここで諦めている場合じゃない。

しげ「俺、授業サボって図書室行ってくるわ!」

流星に伝えて、急いで図書室に向かった。
図書室から何かしらのヒントがあるかもしれない。そう思い急いで図書室に向かった。
…が、どう言った系統の本を見ればいいのかさえわからない。オカルト系は読んだが、だいたいが宇宙人やUFO。近いものとして、幽体離脱はあったがその答えはどこにもなかった。

しげ「っちくしょう!早く見つけたいのに!」

俺は机を目一杯叩き声を荒げた。
周りは誰もいない。はずだった。

濱田「こーら、机にあたっちゃあかんやろ」

後ろから声が聞こえた。驚いたが、どこか聞いたことのある声に後ろを振り返った。

しげ「濱ちゃん?!なんでいるん?授業中やで!」
濱田「お前に言われたーないわ!しげが図書室に入っていくの見えて、ついてきたんよ」

濱田は笑いながら、重岡の隣に座った。

濱田「しげ、お前が何探しとるんか知っとるよ。…淳太のことやろ?」

濱田は真剣な顔をし重岡の目を離さなかった。

しげ「え、なんで淳太って…」
濱田「屋上にいたもんな。俺もびっくりしたで」
しげ「見えてたんか?!それなのに、見えへんフリしたんっ?!」

重岡は声を荒げ、椅子から立ち上がり濱田を睨んだ。
濱田「悪かった。ほんま淳太にも悪い思っとる。だけどな、照史の前で俺だけ見えるなんて言えへんかった。照史はほんまに淳太を見れへん。でも俺なんかより、照史と淳太の方が絆は深いねん。今でも照史は淳太を思い続けてる。眠り続けてる淳太のとこに毎日見舞いに行ってるんや。そんな照史が、なんで見えへんねん…!」

濱田は泣きながらも重岡の顔を見続けた。

しげ「でも、それでも淳太は苦しんでたんやぞ。親友から無視されたなんて悲しすぎるやん。」

重岡も涙目になりながらも、どうすることもできない感情に苛立っていた。

濱田「…頼む。照史には言わへんでくれ。照史やて最近やっと落ち着いてきたんや。ほんま頼む。」

濱田は床に座ると、頭を下げた。何度も何度も、ただ親友の為に頭を床に擦り付けた。

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わか(プロフ) - たらこさん» コメントありがとうございます!そう言っていただけてすごく嬉しいです(*´-`)これからも気ままに書いていこうかと思いますので、気分が向いたら読んでくださると嬉しいです! (2020年12月6日 22時) (レス) id: 025c82a460 (このIDを非表示/違反報告)
たらこ(プロフ) - 初作品完結おめでとうございます!すごく素敵なお話で感動しました(;_;)そしてエセ関西弁には気付かなかったです!わか様の作品、今後も楽しみにしてます(^-^) (2020年12月6日 14時) (レス) id: ef7f81443b (このIDを非表示/違反報告)
わか(プロフ) - hinaさん» ありがとうございます!初めてのコメントすごく嬉しいです!頑張ります (2020年11月9日 22時) (レス) id: b512e4e051 (このIDを非表示/違反報告)
hina - この小説いい話ですね!更新頑張ってください! (2020年11月6日 6時) (レス) id: 4bd133ce45 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:わか | 作成日時:2020年11月3日 21時

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