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ドアにもたれかかり目を閉じていた。
九月の風は、まだ暑さを含んでいて秋になろうとしていた。
『A、A！』
『勝利くん。』
私の手を引っ張った勝利くんは、本当に眉根を下げ悲しげな顔をして
『ほんとーに、Aはバカ。』
ぎゅっと抱きしめてそう嘆く。
驚き、ただじっとしていると、
『オレのためでしょ？オレがあの単元嫌いなこと知ってて、わざと空欄で提出したんでしょ？』
泣いてるようにも見える目。
『違うよ、私は複素数が本当に嫌いで＿＿』
『嘘つき。じゃあ、何で試験当日先生にも質問せずにテストやったの？』
もうダメだ。全部、勝利くんにはお見通しだ。
『でも、勝利くん褒められたでしょ？』
呆れたように勝利くんが微笑む。
『まぁね？嬉しくないけど！』
猫のようにいたずらに笑う。
『何で、そんな事したの、、、』
勝利くんからの質問に戸惑う。
『だって、勝利くんいつも頑張ってる。誰よりも。クマができる程勉強してる事知ってるから＿＿＿』
『この世界で、そんな事言ってくれるの、Aだけだよ。』
切なそうに嘆いた勝利くんは体を離した。
『じゃあね。A。おやすみ。』
と言って歩き始めた。
『なーんてね。』
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花椰(プロフ) - マナフィーさん» はじめまして！マナフィさん。お気に入り登録ありがとうごさいます。面白いと思って下さる事が1番嬉しいです！拙い表現、文章ですがこれからも応援よろしくお願いします！ (2017年8月14日 17時) (
レス) id: 4dbe96d054 (このIDを非表示/違反報告)
マナフィー(プロフ) - お気に入り登録させていただきました！とても面白いです！早く続きがみたいです！ (2017年8月14日 16時) (レス) id: cc15705e31 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：花椰 | 作成日時：2017年8月10日 11時
