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放課後、帰宅部部長の私はHRが終わった瞬間直ぐに教室を出て、昇降口から門まで早足で行くと、



見たことのある特徴的な白い髪。

びっくりするぐらいの大きな身長。

そして、サングラスをしていても分かるその高い顔面偏差値。









言うまでもなく、昨日の人。









通りかかる女子たちが、振り返ってキャーキャー言っててもお構いなしに携帯を弄っている。





無視してもよかったけど、後が怖い。









『なんでいるんですか』









門に立っている不審者に話しかけると、ダルそうに顔をあげる。



あぁ、多分さっきまで沢山の女子に話しかけられてたんだろうな、私もその類かと勘違いしたんだろう。








だけど、私と目を合わせた瞬間、パァッとわかりやすく明るくなる顔。









「は?昨日言っただろ。
もう忘れたのかよ」

『忘れたとかじゃなくて、なんで私の学校わかったんですか』









問い詰めるように聞くと、ん、と私に名刺ぐらいの大きさのモノを渡してくる。





素直に受け取って、見てみると。









『はぁああ!?
ちょ、これ私の生徒証!!』

「うるせえな。
だから、なんだよ」

『だから、なんだよ?!
アンタやっぱ常識ないでしょ!』









生徒証を盗んで普通の顔してるとなやばすぎる。

頭とち狂ってんじゃないのかな。









「ねえ、やっぱ話しかけてみようよ」

「えー?でも誰かと喋ってるみたいだよ」

「てか、うちの制服じゃんその子」

「あれって…5組のAさんじゃない?」









はぁ、とため息をついて心を鎮めると、落ち着いたからかしっかりと聞こえてくる周りの声。




やばい、注目を浴び始めた。







これがあの人達の耳に入ったら。








ヒュッと喉が詰まった感覚がして、急いで泥棒野郎の腕を掴んでグイっと引っ張ると、


おい急になんだよ、とかなんとか文句を言ってるけど気にしてらんない。


早くこの場から離れなきゃ。









.




.









『ここまで来れば平気か…』









辿り着いたのは人気のない公園。

早歩きをし過ぎたせいで少し息が上がるから、その辺のベンチに座った。









「あ"ー、疲れた。
オマエほんと急にどうした」

『あ、いや、ごめんなさい。
何かそこで買ってくる』









同じ場にいると少し居心地が悪くて、
ベンチから立って、自販機に足を進めた。









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般若様 - 面白かったです。他の作品も見に行きますね。 (2022年3月31日 1時) (レス) @page36 id: 37fa50b5c3 (このIDを非表示/違反報告)
薔薇最高 - 自分が探し求めていたような小説を見つけられました!ありがとうございます!!!!! (2021年11月20日 0時) (レス) @page36 id: 243594f76c (このIDを非表示/違反報告)
呪術、魔入間、魔主役、東方、東リベ大好きです(・д・) - この小説大好きです! これからもお体に気をつけて頑張ってくださいm(_ _)m (2021年10月8日 6時) (レス) @page36 id: 63dcc81372 (このIDを非表示/違反報告)
ドルチェ - 高専時代の悟君が好きすぎて…!尊いが渋滞している (2021年4月10日 22時) (レス) id: 70ead44d6a (このIDを非表示/違反報告)
ドナルド(プロフ) - めちゃめちゃ面白いです!!更新されるたびに食い入るようにみてます笑 これからも応援してます!! (2021年3月31日 14時) (レス) id: d7cf4abf04 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:しずく | 作成日時:2021年3月26日 20時

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