団体戦 ページ41
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「ちょっときて」
座った瞬間握られる腕。
もちろん、握ってきた犯人は五条で。
『…、何馬鹿言ってんの。
ほら交流戦始まるし』
「まだ時間まで30分はある」
だから、来て。と真っ直ぐこちらを見て言われる。
はい、わかりましたっていうわけないじゃん。
『嫌だ。
私は何も話すことない』
「僕はあるって言ってんの。
はやくして」
『だから、ないって…!!』
思わず大きな声を出してしまいハッとする。
他の教員や、補助監督が私たちの方を不思議そうに見るもんだから何事もなかったかのようにモニターだけを見つめることにした。
「A、ちょっといいか」
『あ、うん』
私たちの状況を察してくれたのか、硝子が間に入ってきてくれたおかげで、話は終了。
私は席を立ち上がって硝子と話を広げた。
..
交流戦が始まって数分。
各々で戦いが繰り広げられてる。
「おっ、動いたね」
ボッと赤く燃える呪符。
東京校の誰かが一匹倒したのだろう。
「1対1かぁ。
皆ゲームに興味なさ過ぎない?」
「なんで仲良くできないのかしら」
「歌姫に似たんでしょ」
「私はアンタだけよ」
横で繰り広げられる会話。
こんなちっぽけなことでも嫉妬という感情が出ている自分が本当に嫌になる。
さっき五条と喋ってから今この瞬間まで、私たちは口を聞いていない。
ていうか、五条が多分私に興味とかを示してない。
いや、私がそういう態度とったせいなんですけどね…。
..
一枚の呪符が燃えてからなかなか動きがなく約20分。
もうそろそろ動きがあってもいい頃だと思うんだけど…と思った直後。
『え?』
一気に燃える全ての呪符。
しかも全部東京校。
「団体戦終了…?
しかも全部東京校!!」
「妙だな。
烏達が誰も何も見ていない」
大人達でどうするか会話している中、嫌な気が私を襲う。
なんだろう、この気持ち悪さ。
ていうか、今日ずっと頭痛いんだよな。
気持ち悪さと頭痛が私を襲う。
「悟とAは楽巌寺学長と学生の保護を」
『はい』
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追加設定
主人公ちゃん頭痛持ちです。
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なち(プロフ) - 楽しい作品読ませていただいてます!ありがとうございます。本当ならここで作品の感想とか書くのでしょうが、頭痛の表現がめちゃくちゃ共感してしまい衝動的にコメントしてます。。除夜の鐘を鳴らされてる気分本当に共感しかないです!これからも読ませていただきます! (12月3日 0時) (レス) @page29 id: 95ed38705c (このIDを非表示/違反報告)
しずく(プロフ) - リサっペさん» 返信遅くなり、大変申し訳ありません。続編はこちらの都合上削除させていただきました。更新がうまくできておらず、URLが貼られている状態になっていました。申し訳ありませんでした。 (2021年6月26日 19時) (レス) id: 467d149bfa (このIDを非表示/違反報告)
リサっペ(プロフ) - 続編のUR Lとべません!! (2021年6月6日 21時) (レス) id: 8897e851e9 (このIDを非表示/違反報告)
しずく(プロフ) - 黒蝶 かぐやさん» 返信遅くなり申し訳ありません…!!なるほど!めちゃくちゃ良い案ありがとうございます…!!!使う機会がありましたら使わせていただきます(_ _)ありがとうございました〜! (2021年4月17日 15時) (レス) id: 467d149bfa (このIDを非表示/違反報告)
黒蝶 かぐや - すいません。色々と考えてみたんですが、火を使っているとのことなので...こんな感じです。 (2021年4月2日 10時) (レス) id: 57d0ae7b34 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:しずく | 作成日時:2021年2月15日 19時