惚れ… ページ34
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『硝子悩みがあるんですけど…』
医務室の中で項垂れる私。
五条のカミングアウトから翌日。
私は硝子のところへやってきていた。
「どうしたんだよA」
『変な感覚があるんです』
そう、私がここにきた理由は先日から感じるこの気持ち悪い感覚。
五条見るとぎゅっとなる→どうすれば→硝子いんじゃん
みたいな感じ。
『一応保健室の先生的な立場じゃん?
保健室の先生って相談のりますよーみたいな感じあるじゃん』
「…悟もだが、お前も相当馬鹿だぞ」
『嘘…』
哀れんだ目で見るなよ硝子。
やめろそんなゴミを見るような目。
「で、どうしたんだ。
話は一応聞いてやる」
『まぁ、えーとですね…』
..
『ということなんだわ』
「…」
話を終えると、硝子は頬杖をつき、置いてあるコーヒーカップを見つめたまま一言も言わない。
『あのー…、硝子さん?』
「Aそれって」
ただ五条に惚れてるだけじゃないのか___。
『は…、
はぁあああああああ?!!!』
医務室に響く私の声。
思わず椅子から立ち上がってしまった。
『ななな何言ってくれてんの??!!』
「Aの話を聞く限りそうとしか考えられないんだよ」
とりあえず落ち着け、と椅子に座らせられる。
落ち着きに落ち着かないよねこれ!??
「五条の笑った姿が好きなんだろ。
じゃあそれを想像してみろ」
五条に言われた通り頭の中で考える。
あの時、ふわっと笑ってくれた五条の顔。
『〜っ…!!』
「嘘だろ…」
想像以上の破壊力で顔が赤くなる私。
そしてその私の姿を見て眼を開く硝子。
『惚れてる…かも…』
「はぁ…、なんでよりによってあのクズなんだよ」
『私が聞きたいんだけど』
2人でもう一度ため息をつく。
惚れてる…、五条に…。
『うわぁああもうやだ』
「私はAのこと応援する」
『硝子ぉおおお!!』
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なち(プロフ) - 楽しい作品読ませていただいてます!ありがとうございます。本当ならここで作品の感想とか書くのでしょうが、頭痛の表現がめちゃくちゃ共感してしまい衝動的にコメントしてます。。除夜の鐘を鳴らされてる気分本当に共感しかないです!これからも読ませていただきます! (12月3日 0時) (レス) @page29 id: 95ed38705c (このIDを非表示/違反報告)
しずく(プロフ) - リサっペさん» 返信遅くなり、大変申し訳ありません。続編はこちらの都合上削除させていただきました。更新がうまくできておらず、URLが貼られている状態になっていました。申し訳ありませんでした。 (2021年6月26日 19時) (レス) id: 467d149bfa (このIDを非表示/違反報告)
リサっペ(プロフ) - 続編のUR Lとべません!! (2021年6月6日 21時) (レス) id: 8897e851e9 (このIDを非表示/違反報告)
しずく(プロフ) - 黒蝶 かぐやさん» 返信遅くなり申し訳ありません…!!なるほど!めちゃくちゃ良い案ありがとうございます…!!!使う機会がありましたら使わせていただきます(_ _)ありがとうございました〜! (2021年4月17日 15時) (レス) id: 467d149bfa (このIDを非表示/違反報告)
黒蝶 かぐや - すいません。色々と考えてみたんですが、火を使っているとのことなので...こんな感じです。 (2021年4月2日 10時) (レス) id: 57d0ae7b34 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:しずく | 作成日時:2021年2月15日 19時