似てるとかやめてくれ ページ14
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救護室から出てきた硝子にフラフラと近寄る。
「A顔赤いぞ。
熱あるんじゃないか?」
『違う!!違うから!!気にしないで!』
不意に硝子の顔が近づくから、手で押しのけてしまう。
硝子は違うならいいが…とこれ以上模索はしなかった。
『もう、私ここでやってけないわ…』
「思ったより早いな。
なんだ?悟が原因か?」
『ブッ…!!
ゲホッ…、ケホッ…!
急に何言ってんの…?!』
思わず吹き出してしまった私に硝子が呆れた顔をしながら、ほんとに大丈夫か?と聞かれ、平気…と呟く。
「お前ら2人は学生の頃から変わらないな」
『私からしたら硝子も傑も変わってないけどね』
「そうじゃなくて、2人の関係性の話だよ」
そういわれて、頭にハテナマークが浮かぶ。
『どういうこと?』
「まぁ、いい。
気にすんな」
いや、そんなこと言われたら気になっちゃうじゃんか、と口を開こうとしたが、
私達が立っている廊下の奥の方から声が響いて聞こえてきた。
「家入さーん!!」
「なんだ虎杖」
遠くから聞こえてきた声の主は虎杖で
学長が呼んでたよ、と硝子に話しをしていた。
「わかった。ありがとな。
じゃ、A」
『ん』
コツコツと靴の音をたてながら、硝子はいってしまった。
「あのー、Aさん」
『どーしたー?悠仁』
「死刑に猶予つけてありがとーございました!」
ガバッと思い切り頭を下げる悠仁に少し目を開くが、ふっと笑いが溢れてしまう。
『ん、いーよいーよ、そんなもん。
てか、ほんとごめんね、死刑なしにできなくて』
「いや、俺が死ぬことで1人でも人間を助けられるんなら、死刑とか全然へーきなんで!」
そうやって、笑う悠仁。
あー…こいつ、本当にいい奴なんだな。
『とりあえず余生を楽しみなさいよ少年』
「いや、俺そんなすぐ死なねーから!?」
そうツッコみをかましてくる悠仁が面白くて、ははっと笑う。
「なんかさ、Aさんて、五条先生と似てんね」
『はぁ?!私があの馬鹿と?!!』
突然の声で大声を出してしまう。
私が?あのクソ野郎と??
死んでも言われたく無い言葉を言われ悠仁を睨むと、ごめんごめんと言われる。
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なち(プロフ) - 楽しい作品読ませていただいてます!ありがとうございます。本当ならここで作品の感想とか書くのでしょうが、頭痛の表現がめちゃくちゃ共感してしまい衝動的にコメントしてます。。除夜の鐘を鳴らされてる気分本当に共感しかないです!これからも読ませていただきます! (12月3日 0時) (レス) @page29 id: 95ed38705c (このIDを非表示/違反報告)
しずく(プロフ) - リサっペさん» 返信遅くなり、大変申し訳ありません。続編はこちらの都合上削除させていただきました。更新がうまくできておらず、URLが貼られている状態になっていました。申し訳ありませんでした。 (2021年6月26日 19時) (レス) id: 467d149bfa (このIDを非表示/違反報告)
リサっペ(プロフ) - 続編のUR Lとべません!! (2021年6月6日 21時) (レス) id: 8897e851e9 (このIDを非表示/違反報告)
しずく(プロフ) - 黒蝶 かぐやさん» 返信遅くなり申し訳ありません…!!なるほど!めちゃくちゃ良い案ありがとうございます…!!!使う機会がありましたら使わせていただきます(_ _)ありがとうございました〜! (2021年4月17日 15時) (レス) id: 467d149bfa (このIDを非表示/違反報告)
黒蝶 かぐや - すいません。色々と考えてみたんですが、火を使っているとのことなので...こんな感じです。 (2021年4月2日 10時) (レス) id: 57d0ae7b34 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:しずく | 作成日時:2021年2月15日 19時