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｢でもジフンくんは転校生の存在知らない様子だったけど｣
｢あー………｣
「ま〜ジフナ、他人に興味無いからねえ。」
「そうなの？」
「そうそう、だから今ジフナがAちゃん連れて歩いてんのビックリしたもん。なんでなの？」
「A、迷子で」
「え、迷子？！」
なんか改めて言われると恥ずかしいんですけど。
馬鹿にするつもりでジフンくんは言った感じじゃないけど、それを聞いたスニョンくんの顔はニヤニヤ笑って今にも馬鹿にしてきそうな雰囲気。
「高2で？」
「……ハイ……」
プッ、と小さく笑ったスニョンくん。もういい、好きなだけ笑え。初対面の男の子に醜態を晒してしまったことが今更ながら恥ずかしくなってきて、耳に熱が集まってきた。熱い。
「かわいいなあ」
は？
大爆笑されるものだと思っていた私は、スニョンくんの口から出た言葉に拍子抜けした。
「か、かわいいって………」
顔に熱が集まって熱い。まだ春風が気持ちいい4月のはずなのに、こんなに顔が火照ってるのは多分スニョンくんの「かわいい」という言葉に慣れていないから。
前の学校でも男の友達がいなかった私は男慣れしておらず、話しかけられるだけでもちょっと緊張してしまう。
唯一仲のいい男友達の幼馴染で、1つ年上のジスオッパはいつも私を子供のように扱うから、男の人に女の子として扱ってもらったことなんて1度もない気がする。まあ、そのジスオッパも私の今回の転校で簡単に会える存在じゃなくなったんだけど。
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続く (更新停止中)
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作者名：しろくま | 作成日時：2019年2月12日 22時
