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遠くからでもすごく目立つ金色の髪をした男の子は、全力疾走で隣のジフンくんへと向かってきた。運動部に所属しているのだろうか、斜めがけのエナメルバックを肩にかけていた。
｢ジフナ、おはよ！！！！そんな事よりお前彼女いるなら早く言えって！！！！｣
走ってきた金髪くんがジフンくんの隣に並び、腕を肩に回した。
眉間に皺を寄せ、すごく嫌そうな表情をしたジフンくんは｢やめろ｣と先程まで私と話してた時の声のトーンとは打って変わって、かなり低い声で言った。
そしてジフンくんと金髪くんは頭1つ分身長差が違った。なんか可愛い。
｢彼女じゃないし、Aは転校生。早とちりすんなバカ｣
｢…転校生？君転校生？！｣
｢は、はぁ……一応……｣
ジフンくんが私のことを転校生だと紹介すると、驚いた様子で私の前に来た金髪くんは、私の両手を包んでそう食い気味に聞いてきた。
初対面でこんなにグイグイくる男の人、珍しくない？なんか苦手なんだけど……
できるだけ笑っていようとしたが、その初対面でグイグイくる感じがどうしても苦手で、表情を作る事が出来なかった。
ずっとキラキラした目で顔見つめてくるし、どうしよう………？
｢おい、A嫌がってんだろ気づけよ…｣
困っているとジフンくんが私と金髪くんを引き剥がしてくれた。
そしてジフンくんが金髪くんの頭を叩いた。ちょっと、いやかなり痛そうな音がした。
困った表情をしたジフンくんは、私に一言｢ごめんな？｣と謝り頭を下げた。スニョンってこんな奴なんだ、気にしないで、と。
スニョンって言うんだ、この人。
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作者名：しろくま | 作成日時：2019年2月12日 22時
