【文スト】人間失格の息子と或る番外編【男主】

＊ ページ3

難関1 『オムツ替え』




赤ん坊のオムツを変えるのは思ったよりも難しい。
男の子であるせいかオムツを変える際に尿が飛び散る事がある。





「あぅ………」


太「はいはい、オムツでしょ」




太宰は棚からオムツを一つ取り、Aを抱っこしオムツを変える台に乗せた。





太「はぁ、人の下着を変えるなんて悪夢だよ。森さんも1回やってみたらいいのに」


「あぶぅ」





Aも人に自分の下着を変えさせるなんて悪魔だと心の中で思った。

太宰はオムツを広げ、Aのお尻の下にひいた。
そして洋服のボタンを外す。





太「お願いだから漏らさないでよ。後の掃除をするのは僕なんだからね」





太宰は迷惑そうな顔をしてAに告げる。


Aは赤ん坊だが云っている事はよく判る。

故に反抗という名の嫌がらせをしたくなった。





太「ちょっ…、！」





Aは嫌がらせに足をばたつかせてみたり、オムツを足で蹴り落としたりしてみた。
矢張り太宰の血が流れているせいか嫌がらせが得意のようだ。





太「………君が赤ん坊じゃなかったら今頃海の底かマフィアの地下牢に居るよ」


「きゃきゃ！」





嫌がらせが成功したと判るとAは愉快そうな笑い声をあげた。





太「はぁ…、」




太宰はその笑い声が生きたくなるぐらい嫌いだったが、そのままオムツ替えを始めた。

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