【文スト】人間失格の息子と或る番外編【男主】

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太宰はパーティーの為に用意していた飾りを部屋に付け始めた。




「わ、すっごい！キラキラ！」



部屋は時間が経つにつれ豪華になっていき、目に入る所は全てキラキラとしていた。




「どうやってかざりつくったの？」




この政府の施設には必要最低限の物しか置いていない。
誕生日の日にこんなにも豪華な飾り付けを出来る事が普通なら無理だ。




太「うふふ、私ならこんな事朝飯前だよ？」


「あさめし…、？………お外でた？」


太「うふふ」




出たのか。
太宰はポートマフィアの過去を消す為に地下に潜っているが度々外に出る時がある。
監視の目を潜り抜けて。




「どうやってでたの？」


太「秘密」




ポートマフィアの時から敵組織からの脱出や、ピッキングは太宰の手にかかれば朝飯前だった。
今回もその手を使ったのだろう。




太「A、こっち来てご覧」


「んー？」




Aは太宰の元まで向かった。
何かを後ろに隠してある。




太「いくよ？」


「？うん」


太「じゃーん！」




目の前に出されたのは2人で食べれる程の小さなホールケーキ。
味は勿論チョコレート。




「わぁ…ケーキ！なんで？どこでかったの？！」


太「喜ぶと思ってちょいと買ってきたのだよ。ちゃんとチョコレート」


「ぼくチョコすき！」


太「知ってるよ。だから買ってきたんだ」




Aは今にも食べたかったせいで手を伸ばしたが太宰に阻止される。




太「このケーキは夜ご飯の後だよ」


「えぇ……」


太「政府が出す食事を食べないと何言われるか判らないからね。あの人達頭がお堅い人しか居ないんだから」


「たしかに！」

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