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七十三話_安吾の嘘 ページ41

その名の通りカチャカチャとすると三秒もしないうちにガチャっと鍵が開く音が鳴った。




太「開いた」


「パパ、かっこいい!」


太「そうだろうとも。さて、中身は何かな〜」




金庫を開けると織田から息を飲む音が聞こえた。
Aは首を傾げる。どうしたの?と。
Aからは金庫の中が見えない。




「どーしたの?」


太「グラオガイストだ」


織「おい…何故だ…?お前さっきこの銃をエンブレムだと云ったよな?連中が何者か示す為の。それを安吾が持ってるって事は…」




安吾がこの銃を持っている、その意味が判った。




「(安吾さんはミミックのスパイ?)」




Aは混乱する。
だって安吾はポートマフィアの情報員じゃないか。




太「これだけでは何とも云えない。安吾がこの銃を連中から奪ったのかもしれないし、或いは連中が誰かを陥れる偽装証拠としたかったのかもしれない」


織「……お前の云う通りだ」


太「だけど織田作。一つ気づいたことを教えるよ。昨日酒場で飲んでいた時、安吾は取引の帰りだと云ったろ?あれは多分嘘だ」




太宰は昨日の安吾の言葉を思い出す。




太「安吾の鞄を見たろ?上から煙草、形態雨傘、カメラと戦利品のコットー時計が詰まっていた。雨傘は使われていて吹布に巻かれていた。そして出張先の東京は雨だった」


織「雨が降って傘が濡れていた。何の不都合がある?」





あれ?
Aは昨日の会話を思い出す。
安吾は確か車で来たと云っていなかったか




「くるま!」


太「Aも気づいたかい?安吾は自前の車で取引現場に向かったはずだけど、ではあの傘は何時使われたのだろう。取引の前じゃない?傘は時計の上に置かれていたからね。そして後でもない」




織田は太宰の推理に耳を傾け、安吾の正体について悩んでいる様子だ。
太宰の推理はまだ終わらない。

七十四話_隠したがった理由→←七十二話_三歳児独自の言葉



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海蕾(サブ) - えっあ…誕生日が一緒だと!?…ありがとう(泣) (2023年4月4日 2時) (レス) id: f15a1011db (このIDを非表示/違反報告)
チェリー(プロフ) - うり太郎さん» ベイリー可愛いですよね。良き親友になります! (2021年9月19日 14時) (レス) id: d942560228 (このIDを非表示/違反報告)
チェリー(プロフ) - 蜂蜜檸檬さん» あら、そうなんですか? (2021年9月19日 14時) (レス) id: d942560228 (このIDを非表示/違反報告)
うり太郎(プロフ) - ベイリー・・・・・・ッ!!僕のワンダフルライフ大好きなんで嬉しいですっ!!今読み途中なんで今すぐ続き行ってきます三┏( ^o^)┛ (2021年9月15日 21時) (レス) id: ccbe99882f (このIDを非表示/違反報告)
蜂蜜檸檬(プロフ) - はっ!この子誕生日が近い! (2021年7月22日 23時) (レス) id: ce5837a03d (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:スワ | 作成日時:2021年3月29日 16時

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