七十一話＿奇妙 ページ39
光に包まれた後は想像通りだ。
太宰の部下の黒服達によって無数の銃弾がミミックの男達に撃ち込まれた。
Aは銃の発砲音に右手で右耳を塞ぎ、左手でベイリーの頭を包み込み目を瞑った。
男「あがっ？！」
ミミックの体に銃弾が貫通する痛みに耐えきれず苦しみの声を上げ地面に倒れた。
太「君は全く困った男だなぁ。織田作、君がその気になれば此奴等何て一呼吸の間に殺せるだろうに」
太宰は織田に手を差し伸べた。
Aは銃撃戦が終わったのを確認し、物陰からベイリーと出て太宰の脚に抱きついた。
織「何だ、Aも居たのか」
「うん！」
織田はAが居る事に少々驚きつつも太宰に差しられた手を掴み立ち上がった。
織田は男達が死んでいる事を確認する。
織「殺したのか？」
太「生け捕りにしても情報は引き出せないからね。何しろ、奥歯に仕込んだ毒薬の味が大好きな連中なんだ」
太宰は指で自分の頬を指差し面倒くさそうな顔をした。
殺したと判ると織田は苦虫を噛み潰したような顔になる。
織「………」
太「判ってるよ。そう云う意味で云ったんじゃないんだろ？けどね、相手は戦闘のプロだ。幾ら君でも殺さないなんて無理だよ」
織「嗚呼、お前が来なければ死んでいた。Aの前では死にたくないからな」
太「……織田作之助。何があろうと絶対に人を殺さない心情を持つ奇妙なポートマフィア。その面倒な信念のせいで組織内では使いパシリのように使われる。あれだけの腕を持ちながら」
織田の銃の腕はポートマフィアの誰にも敵わないだろう。
例え太宰の下で強烈な訓練を受けている芥川でさえ。
織「その手の苦情はもう何万回も承ってる。俺から見ればお前も奇妙なポートマフィアだ。最年少幹部にして一人の子の父親」
お前の方が変わってると織田は太宰を見て云った。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 664人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
【文スト】参・友人が話していた人間失格の息子になった件について【男主】 【文スト】肆・友人が話していた人間失格の息子になった件について【男主】 【文スト】友人が話していた人間失格の息子になった件について【男主】もっと見る
「文豪ストレイドッグス」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
海蕾(サブ) - えっあ…誕生日が一緒だと!?…ありがとう(泣) (2023年4月4日 2時) (
レス) id: f15a1011db (このIDを非表示/違反報告)
チェリー(プロフ) - うり太郎さん» ベイリー可愛いですよね。良き親友になります！ (2021年9月19日 14時) (レス) id: d942560228 (このIDを非表示/違反報告)
チェリー(プロフ) - 蜂蜜檸檬さん» あら、そうなんですか？ (2021年9月19日 14時) (レス) id: d942560228 (このIDを非表示/違反報告)
うり太郎(プロフ) - ベイリー･･････ッ!!僕のワンダフルライフ大好きなんで嬉しいですっ!!今読み途中なんで今すぐ続き行ってきます三┏( ^o^)┛ (2021年9月15日 21時) (レス) id: ccbe99882f (このIDを非表示/違反報告)
蜂蜜檸檬(プロフ) - はっ!この子誕生日が近い! (2021年7月22日 23時) (レス) id: ce5837a03d (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：スワ | 作成日時：2021年3月29日 16時
