六十七話_灰色の幽霊 ページ35
太宰は死体を見ながら話し始める。
太「この弾痕の数で貫通って事は近距離でのサブマシンガンか…。かなりの手際だ。…期待させてくれるね。倉庫の監視映像はある?」
太宰は部下から数枚の写真を手渡された。
Aは太宰にもたれ掛かるように写真を覗き込むと、武装した集団が映り込んでいた。
それも相当訓練されたように見える。
太宰が写真をめくっていくとAはある物に目が止まった。
「ねぇねぇ」
太「何だい?」
「これなぁに?」
Aが指差すのは男達が腰につけている銃。
太宰はその銃を見て見た事のない銃だ。旧式か?と考える。
太「広津さん」
いきなり声を掛けられた広津は任されていたゲームで敗北してしまった。
広「面目次第もありません……。もう一度機会を頂ければ必ずや…」
チャンスを願うが太宰はもうゲームの事は頭から消えている様子だ。
太「この銃判る?」
広「ふむ、古い型式ですな。私より年上でしょう。恐らく……"グラオガイスト"」
"グラオガイスト"
日本語に訳すと灰色の幽霊。
何とも洒落た名前だ。
「はいーろのゆうれー」
広「A様の仰る通りでございます」
太「よく知ってるね、何処で見たんだい?」
「パパのほん!」
太「へぇ?まだ平仮名しか教えてないのに読めたのかい。こりゃ私の血だなぁ」
Aが字を読める理由。
これは確実に前世からの知識だ。
が、太宰は自身の息子が転生者と云うのは流石に知らない。
純粋に驚きAを褒めた。
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海蕾(サブ) - えっあ…誕生日が一緒だと!?…ありがとう(泣) (2023年4月4日 2時) (レス) id: f15a1011db (このIDを非表示/違反報告)
チェリー(プロフ) - うり太郎さん» ベイリー可愛いですよね。良き親友になります! (2021年9月19日 14時) (レス) id: d942560228 (このIDを非表示/違反報告)
チェリー(プロフ) - 蜂蜜檸檬さん» あら、そうなんですか? (2021年9月19日 14時) (レス) id: d942560228 (このIDを非表示/違反報告)
うり太郎(プロフ) - ベイリー・・・・・・ッ!!僕のワンダフルライフ大好きなんで嬉しいですっ!!今読み途中なんで今すぐ続き行ってきます三┏( ^o^)┛ (2021年9月15日 21時) (レス) id: ccbe99882f (このIDを非表示/違反報告)
蜂蜜檸檬(プロフ) - はっ!この子誕生日が近い! (2021年7月22日 23時) (レス) id: ce5837a03d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:スワ | 作成日時:2021年3月29日 16時