十四話＿右手の骨折 ページ15
エリスとAが誰が見ても喜ぶイチャつきぶりをしているとガチャリと扉が開いた。
太「エリス嬢、昨日からAの面倒を見ていてくれたそうですね」
入ってきたのは昨日ぶりの太宰だった。何故か、右手にはギブスがはめられている。
あの状態だと骨折で間違いないだろう。
エ「良いのよ！A、すっごく笑ってくれたわ！満面の笑みよ！」
太「其れはありがとうございます」
太宰はバウンサーに乗せられていたAを片手で抱き上げ顔をじっと見るがAの目線は手の方に集中している。
「んーん！(手どうしたの？)」
ギプスをトントンと指差すと、太宰は顔を歪める。何かを思い出したようだ。
太「嗚呼、之ね。何処かのチビにやられたんだよ」
「(チビ？)」
チビとは身長が小さい人間の事を指す言語だったと思う。
エ「リンタロウに呼ばれてるの？」
太「はい。ですので失礼致します」
「あぅ(ばいばい)」
そう言って太宰はドアを開けエレベーターに乗り込んだ。
エレベーターからみるヨコハマは絶景だ。
太「はあ、又あのチビと会うなんて。A、チビには近づかない事だよ。チビが移ってAまでチビになるかもしれない。まあ、僕の子供だから大きくなったら彼奴ぐらいすぐ追い抜くよ」
「あぶぅ(チビって誰？)」
太「あーやだやだ。チビッ子のおかげで僕は大怪我だ」
先程から"チビチビ"と連呼する太宰だが、肝心の"チビ"の正体は何も言わなかった。
すると、目的の階に着いたのかエレベーターは止まりドアが開いた。
首領執務室に入るまでのセキュリティを突破しやっとの事で部屋に入れる。
森「やあ、太宰君。待っていたよ。おや、A君も居るのだね」
？「あ！手前ェは昨日の自 殺願望！」
Aの視界に入ってきたのは青年が椅子に拘束されていた景色だった。
初めて見る人間だ。
太「はいはい、今日も元気だねー。僕なんか見ての通り大怪我なんだけど」
太宰はギブスをはめられている手を見せて青年を睨む。
成程、"チビ"の正体はこの青年か。
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チェリー(プロフ) - 心咲さん» イケメンから言われる褒め言葉程嬉しい事は他に無いですね！ (2021年3月24日 21時) (
レス) id: d942560228 (このIDを非表示/違反報告)
心咲(プロフ) - あ〜大宰さんに抱っこされているという事自体が最高なのに中也に「似合ってる」なんて言われた残機がいくらあっても足りん (2021年3月24日 17時) (レス) id: 44d4fb1b18 (このIDを非表示/違反報告)
チェリー(プロフ) - ゆんさん» ありがとうございます！ (2021年3月23日 9時) (レス) id: d942560228 (このIDを非表示/違反報告)
ゆん(プロフ) - 大好きです！頑張ってください！ (2021年3月22日 23時) (レス) id: 6ad321af40 (このIDを非表示/違反報告)
チェリー(プロフ) - ナミさん» そうですね！待っていただけると嬉しいです！ (2021年3月18日 7時) (レス) id: d942560228 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：スワ | 作成日時：2021年3月1日 9時
