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百二十二話_調査内容 ページ8

仕事。

その言葉に敦は思い出した。



敦「その、今日のお仕事と云うのは……??」


国「あァ?!」


敦「あ、いや!すみません!余計な事聞いちゃいました!そうですよね!探偵社の仕事は守秘義務とかありますもんね!」



敦は国木田の恐ろしい顔に慌てて弁解した。
地獄のような孤児院から命からがらで逃げてきたのにこんな所で死にたくは無い。



「おぇ…」


太「ちょっと大丈夫かい?お水飲む?」


「パパのせいじゃん………のむ」



Aは吐き気を抑える為に、太宰から水を受け取り飲み干した。



国「今日の仕事は別に隠す様な類では無い。軍の依頼で虎探しをしている」


敦「とら…??」


太「近頃、街を荒らしている人喰い虎だ。まぁ、本当に人を喰ったのかは知らないが、倉庫を荒らしたり畑の作物を食ったり好き放題さ」


「真っ白で大きなトラなんだって。ベイリーと仲良くなるかなぁ?」


太「仲良くなる前にベイリーが喰われちゃうだろうねぇ」


「あー」



虎は犬を必ず餌として見るだろう。
弱肉強食の世界なのだから。



太「まぁそんな訳で、最近この辺りでの目撃情報が多くてね」



ガタンッッ!!



太「どうした?敦くん」



妙に静かに虎の話を聞いていた敦は椅子から転げ落ち、顔は恐怖に染まっていた。



敦「ぼ、僕はこの辺で失礼します…!!」



敦は立ち上がる事も忘れて四つん這いで出口に向かおうとした。



国「待て小僧」



それを国木田に首根っこを掴まれ、敦は逃げる手段を失った。



敦「む、無理だ……。奴に人が敵う訳無い!!」



敦は何やら虎について知っているようだ。
Aは太宰の膝から降り、敦の側へ向かった。

百二十三話_国木田の尋問→←百二十一話_大人の茶番



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スワ(プロフ) - ミスターさん» いえいえ全然大丈夫ですよ!フョードル好きなので書くのが楽しみです! (2022年2月9日 11時) (レス) id: d942560228 (このIDを非表示/違反報告)
ミスター - でも楽しみにして待ってますね。 (2022年2月8日 18時) (レス) id: ae77e7925b (このIDを非表示/違反報告)
ミスター - ありがとうございます!無理言ってすいません!文ストキャラが大好きでついすいませんでした! (2022年2月8日 18時) (レス) id: ae77e7925b (このIDを非表示/違反報告)
スワ(プロフ) - ミスターさん» フョードルが出てくるのはだいぶ先かと思われます💦出る際にはきちんと話の流れを考えたいと思っております! (2022年2月6日 17時) (レス) id: d942560228 (このIDを非表示/違反報告)
ミスター - フョードルさんはいつ出てくるんですか!夢主くんを可愛がる所見てみたいです!よろしくお願いします! (2022年2月6日 10時) (レス) id: ae77e7925b (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:スワ | 作成日時:2021年11月19日 18時

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