乾杯 ページ36
Aside
無線から聞こえた声は
無線「下降?何にもしてないのに!」
『首領!』
「まずいねぇ...太宰君はここまで考えているのかねぇ」
制御端末がジャックされたようだ
『一体誰が...』
真逆!
...魔人...?
鏡花の声が聞こえる
『...!姐さん!』
「...」
おかしい
何故心配しないのか...
『姐さん、このままだと、鏡花が死んでしまいます!!』
兄さんと同じ裏切り者でも、それでも姐さんにとっては大事な子だったじゃないのか!?
「安心しろA...鏡花は死なない」
そんなに安心できる理由...
『兄さんと取引したんですね?』
「ふふふっ流石じゃA!わかったようじゃな」
姐さんが探偵社から逃げなかったのも、今慌てないのも、兄さんと取引したからだ
ズズッ
ノイズ音が入る
「首領、芥川からです。」
無線「...首領、芥川です。」
無線「やぁ芥川君。」
無線「無事に終了しました。」
無線「あぁ。ご苦労だった」
『...終わったんですね』
「長かった異能力戦争も此にて終了ってか」
『なんか、お祝いのワインを持ってきますね!』
「あぁ。お願いするよ」
『中也、行くよ!』
「俺もか?」
『中也の選んだワインのが美味しいからね!!』
「おぅ...そうか?じゃあ行くぞ!」
ワインセラー前
『うわーワイン大量...拠点のワインセラー初めて見たわ〜』
大きなワインセラーを前に感心の声が零れる
『どのワインがいいと思う?』
高級なのが良いよね
「そうだな...おっ!良いのがあんじゃねぇか」
そう言って中也が取り出したのはロマネの64年もの
『此めっちゃ良いやつじゃん』
確かに、今日という日にぴったりだ
『じゃあ、此にしよっか!!』
ガチャッ
「ロマネの64年ものです」
「善いのかぇ?秘蔵の品じゃろ?」
『今日の為に取っておいた様なものですよ』
中也が私達に注いでくれる
「それに、今日ほど此を開けるのにぴったりな日があるってのかい姐さん」
『首領、乾杯を』
「あぁ。」
ー勝利にー
カチャン
「芥川の処罰はどうします?」
「処罰?彼は今回の功労者だ。」
『それに、芥川は昔からそうだよ。独走し、破壊し、結果的に最大の貢献をする。』
「彼なりの嗅覚だろうね。成功している限り、処罰はない。」
芥川は凄い
昔から思っている
とても強いと思う
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赤峰和華(プロフ) - はらさん» あっごめんなさい!忘れてました (2018年4月29日 18時) (レス) id: 7df9df7e82 (このIDを非表示/違反報告)
はら - オリジナルフラグはちゃんと外して下さいねー (2018年4月29日 18時) (レス) id: cf116f10fb (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:赤峰和華 | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/HQakaashirabu/
作成日時:2018年4月29日 17時