新たな相棒はあいつの妹 2

新たな力＿2 ページ25

Aside


兄さん前に出て、後ろに中也、その後ろに私って状態


で、兄さんが敵に挨拶(?)をしたところ


まぁ、私此処から敵の弱体化させるだけだしね〜


確か彼奴、ラヴクラフトって名前だったような...


葡萄のジョン君と一緒に情報交換のとき居たから、それなりのことは知っている


真逆、こんな強敵だったとは...


兄さん目掛けて触手が飛んでくる


出番だ


「はっ!!」


中也が華麗に兄さんを飛び越え触手を蹴って破壊


『斜陽＿ラヴクラフトを弱体化』


「前の男は、囮っ!」


弱体化で、反応が鈍くなる


その隙に中也は接近


腹部に一発


貫通してるんだけど、人外の類いだから、気にしちゃ駄目なのかな...


それとも、弱体化の効果?


「重力操作」


ラヴクラフトにかかる重力を強くして、中也は跳ねあがる


「俺の異能力は、触れたものの重力を操る。そのまま寝てろタコ」


「お見事〜」


ｽﾀｯ


「ったく〜犬みたいに顎で使いやがって!!」


『流石中也！格好いい!!』


「有り難う！」


嬉しかったのか、めっちゃご機嫌になる


「牧羊犬がいたら使うのだけど、いないから中也で代用するしかなくってね〜」


「手っっ前ェ〜!!」


折角ご機嫌だったのに、水を指しやがって


ｼｭﾊﾟｰﾝ


兄さんがまたもや吹っ飛ぶ


「太宰！」


「兄さん!?」


ｼｭｰﾝ


「『なっ！」』


なんか、ラヴクラフトさん謎の輝き放ってるんだけど...


しかも、巨大化的な感じに...


『「うわっ!!』」


波動に少し飛ばされる


「おいおい一体どうゆう冗談だァ？」


『マジで悪夢レベルの奴だよ...此。』


暫く、夢に出てきそう


「此は、人外の類いだね...」


それは、異能力じゃない時点で、なんとなくわかってたけど...って！


『兄さん、腕...！』


「中也、A、死ぬ前に聞いて欲しい事が...」


「なに言ってやがる！手前がこんなとこr」


「ばぁ！」


真逆...偽物か、先刻のは


中也と私は胸ぐらを掴む


殴っていい？


真面目に心配したよ


「怪我の身で戦場に出るなら、此位の仕込みは当然だよ〜」


「手品してる暇あったら、あの悪夢どうにかする作戦考えろ!!」


「無理無理、諦めて死のう。もう残った手は２つしかないね〜」


パッと私は手を離して膝から崩れた


中也は即座に反応して支えてくれる


「２つって汚濁か、破滅の美ってことか？」


「あぁ。」


『......私...やるよ。中也一人に任せたら、死んじゃうかも知れないでしょ？』

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