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眠り姫と植わった恐怖 ページ23

Aside


『此方は今世紀最悪の任務だよ』


「おい太宰、ペトリュスって知ってるか?」


あぁ、それって...


「目玉が飛び出る位高い葡萄酒」


「手前が組織から消えたあの夜、俺らはあれの89年ものを開けて祝った。それくらい手前にはうんざりしてたんだ」


『祝ったって言うか、慰めてくれて、その後祝ったって感じだけど...』


「私もその日、中也の車に爆弾仕掛けたな〜」


「あれ手前の仕業かっ!!」


『兄さん、よくそんな余裕があったね...』


此方は兄さんのことで頭一杯一杯だったのに...


「あぁ〜気に食わねぇ」


『本っ当に最低だわ』


「私も中也の全てが嫌いだ...好きなのは靴選びのセンス位かな」


嘘つけ。マフィア時代によく、「中也のあの靴は、どこで買ってるんだろうね〜センスを疑うよ〜」なんて言ってただろうが


「あぁ?...ん、そうか?」


立ち止まり、靴の裏を見る中也


「勿論、嘘だよw」


「うりゃぁ!」


そのままの足で回し蹴り


しかし、かわされる


「無駄だよ〜君の攻撃は、間合いも呼吸も把握済みだ。」


「加減したんだよォ!本気なら頭蓋骨が砕けてたぜ」


「へぇ〜そりゃおっかない」


きっと、本気の度合いも把握済みだ〜なんて思ってやがるぞ兄さん


そんな会話をしていると、着いた


明かりをつけた


「ほらいたよ〜助けを待つ眠り姫様だ」


『久作...』


何でだろう...怖い


急に、部下達の事を思いだし、震える


恐怖が鮮明に蘇る


「眠り姫様ねぇ」


「ナイフ貸して。」


「あぁ?」


『...』


嫌だ...


怖い


「あ!念のために先刻すって置いたんだっけ〜」


「手前!」


ふと、中也が此方を見た


「A...大丈夫か?」


優しく抱き寄せてくれる


サッと久作の首もとにナイフを持っていく兄さん


「...止めないの?」


「首領に生きて連れて帰れと命令されたが、その餓鬼を見ていると、呪いで死んだ部下達の死体袋が目の前をちらつきやがる...殺れよ」


「Aは?」


『ハァハァハァ...』


「Aは、自分で自分の部下達を殺すっていう事をさせられた恐怖が植わっちまって、それどころじゃねぇ」


「そうかい...じゃあ、遠慮なく」


カンッ


兄さんが刺した音で正気に戻る


刺したのは、木だった


「甘ェ奴だ...そういう偽善くせぇ所も反吐が出るぜぇ」


「Qが生きている限り、万一の安全装置である私の異能力も必要だろう?ポートマフィアは、私を殺せなくなる。合理的な判断だよ。」

新たな力→←お知らせ〜作者より〜



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赤峰和華(プロフ) - はらさん» あっごめんなさい!忘れてました (2018年4月29日 18時) (レス) id: 7df9df7e82 (このIDを非表示/違反報告)
はら - オリジナルフラグはちゃんと外して下さいねー (2018年4月29日 18時) (レス) id: cf116f10fb (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:赤峰和華 | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/HQakaashirabu/  
作成日時:2018年4月29日 17時

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