いっぱい ページ18
Aside
『中也...ごめんね...』
「何で手前が謝ってんだよ」
『だって...ずっと、私.....久作のことで、頭がいっぱいいっぱいだったから.....気が付かない間に、中也にさみしい思いとか、嫌な思いとかさせてたかもって...』
「大丈夫だよ。確かに、Aの頭ン中が、Qでいっぱいいっぱいだったのは、一寸嫌だったし、嫉妬もした。でもな、それだけQが大事なんだろ?だったら仕方ねぇじゃん」
そういって、彼は頭を撫でる
凄く、優しい手つきだった
壊れ物を扱うように、大事に大事に撫でられる
妬いてたか...妬いてくれたのは一寸嬉しいかも
中也は、私の大事なものや、意見をしっかり尊重してくれる
「それに、これからいっぱい俺のこと考えてくれんだろ!」
『うん!』
次の日
首領に呼び出され、死体袋の前で報告を行うことになっていた
見たくはない
でも、仕方のないことだ
いざ、死体袋の前に立つと、呼吸が荒くなる
『ハァハァ...』
「A、大丈夫だ。」
中也が、肩を抱いてくれる
『...う、うん』
「行くぞ。」
首領の隣に行く
「被害者総数は?」
『直轄構成員が十八。傘下組織を含めると、百近い死者が出ています。』
「癪ですが.....太宰の木偶が、呪いを無効化していなければ、この十倍は被害が出ていたかと」
「首領として、先代に面目が立たないねぇ」
ウィン
ん?
音に反応して、振り返ってみると
『...!!姐さんっ!』
「おや紅葉君!」
「太宰の奴に、探偵社を追い出されてしまいましてのう。役立たずの捕虜を置いても世話代が嵩むからと、宿泊費代わりに伝達人の使い番まで押し付けられたわ。」
『なんと?』
「探偵社の社長から、茶会の誘いだそうじゃ」
「.....成る程、そう来たか」
『どうします?』
「応じよう。」
「護衛致します。」
「いいよ。君達には、すぐに動いてもらう可能性があるからね。少し休んでいてくれ」
『大丈夫何ですか?』
「あぁ。黒蜥蜴を連れていくからね」
「わかりました」
首領が行ってしまった後
「私の部屋で、茶でもどうだ?」
『いいんですか?』
「息抜きをするなら、茶が一番じゃ」
「お言葉に甘えて、行かせていただきます」
『私も〜』
姐さんの部屋にて御茶会なう!
『やっぱり、姐さんの選ぶお茶や和菓子は最高〜』
「Aのように、美味しそうに食べているのを見ると、買ってきたかいがあるのう」
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赤峰和華(プロフ) - はらさん» あっごめんなさい!忘れてました (2018年4月29日 18時) (レス) id: 7df9df7e82 (このIDを非表示/違反報告)
はら - オリジナルフラグはちゃんと外して下さいねー (2018年4月29日 18時) (レス) id: cf116f10fb (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:赤峰和華 | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/HQakaashirabu/
作成日時:2018年4月29日 17時