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貴人と下人_助修士と黒悪魔 2 ページ50

Aside


龍之介の元に駆け寄る


白獣で斬ろうとすると


「どうせこれまで、自分より弱い異能力者としか戦って来なかったのでしょう」


『聞き捨てならない台詞だ。そんなわけなかろう。私達の苦も知らず、そんなことを言うな!!』


「...ポートマフィアが何よ。私は一族の名誉を取り戻す...」


すると、龍之介の外套が朽ちる


『...!』


「あんた達みたいに、敗北も屈辱も知らない奴に、負けるわけには、いかないのよっ!!」


『私達が敗北を知らないって?』


「僕らが敗北を知らぬだと!」


龍之介は早蕨、私は喜でマーガレットを串刺しにする


「敗北も屈辱も、僕と共にある。」


緋文字を破る


『私達は(ぬばたま)を行く敗残兵』


「故に、この程度の絶望に...僕らは枯らせぬ!!」


龍之介が駆け出す


「...!!」


が急に止まった


「ガハッ!!」


『龍之介...?』


何で?治ったはずが...


急な発作か?


『吐血するほどの...何故』


私は立ち竦んでしまう


「構わぬ...来い。全力で戦え...でなければ、僕が此処に来た意味がない!」


無理はしないでね...


「何故です?何故そうして迄...」


「僕の希望は或る言葉。或る人からの...極詰まらぬ一言だ。その一言の為、地を舐め泥を啜るかの如き敗北を幾度も抜けてきた!!」


また兄さん...


まだ私は、兄さん以上にはなれないのか...


嫌だ、離れていってしまいそうな彼の背中を見つめる


相手も全力を出すようだ


行かないで...


私は、彼を救ったら...兄さんよりも、大きな存在になれるかな...


激しい戦いが起きてる


黒獣が、ナサニエルの首元を霞める


ビャッと血が吹き出す


彼から血を流していいのは、一撃で殺すときだけ


あれは、彼にとって大チャンスだ


そこから飛んでくる緋文字


あれを食らったらまずい!


私は駆け出し、龍之介の前に飛び出た


『カハッ!』


龍之介の胸の中に倒れる


芥川side


Aが僕を庇った


倒れてくるAを受け止めた


「愚者め!何故このような事をした。僕を庇うなどっ!!」


『...だって、大切だから...誰よりも、自分よりも...』


また、目の前にいる大切な人を見失っていた


「すまなかった、A」


奴を睨む


「貴様、此奴を傷つけたのだ。覚悟は出来ているのだろうな...羅生門_連門顎!!」


「ミッチェル!!」


一人は殺ったか


ふと、人虎の言っていたことを思い出す


「その様事...貴様に言われずとも、判っている」

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赤峰和華(プロフ) - まゆさん» ありがとうございます!続編に行ったので、どうぞそちらでもよろしくお願いします! (2018年5月20日 23時) (レス) id: 7df9df7e82 (このIDを非表示/違反報告)
まゆ - 初めまして、こんばんは! とっても素敵なお話で凄く大好きです。 更新を楽しみに待ってます! (2018年5月20日 22時) (レス) id: c491a96770 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:赤峰和華 | 作成日時:2018年4月5日 1時

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