彼の気持ちと私の気持ち ページ30
Asied
うん。ストレートな性格なのはわかっている。でもね、ストレート過ぎるよ芥川!
「早くしろ。」
『恥ずかしい...』
「今更何を言っているの?自分でめくらないのなら、僕がやる。」
うん、もういい。いちいち恥ずかしがってたら持たないは
返事をする前にもうめくって手当て始めてる
『痛った!!』
「...っ!済まない。少し我慢しろ。」
丁寧に包帯を巻いてくれる芥川
手当てが上手だ
『芥川、手当て上手いね』
「教養だと言われ、太宰さんに教わった。」
兄さんに同じように言われたら、間違いなく蹴っ飛ばしてるな...
「終わった。」
『ありがとう』
そう言って微笑む
『ねぇ、芥川...先刻の話なんだけど...』
「あぁ。なんだ?」
『先刻、芥川の傷を癒した異能力形態、パンドラの匣_愛は、名前の通り愛を抱いている者にしか使えない。だから、今まで使えなかった。』
「僕に対して、発動出来たということは...」
『私...芥川のこと......好きなんだよ///
なんか昔から特別な何かを感じていた。此の感情はなんだろうと思った。兄さんのことを芥川が話す時、私じゃ駄目なのかと思った。鏡花やいっちゃんにも嫉妬したり、私がいるのにって思ったり......こんな感情を抱いて、一人で苦しんでいたんだ。やっと分かったよ...此が愛するってことなんだ。昔の夢を見て泣いていた理由なんだ...』
そこまで云うと、芥川が抱き着いてきた
『///っ!芥川?』
「僕を思って、そんなに苦しんでいたのか...」
『えっ...』
「僕のことで、そんなに頭を悩ませ、苦しみ、涙を流したのか...」
『うん...』
抱き締める力が強くなる
「僕は愛されていたのだな...こんなにも身近に、僕を認め、命懸けになり、励ましてくれる存在がいたのに、気付かなかった...此はなんという感情だ?こんなにも、Aの気持ちが嬉しくて、僕が可笑しくなりそうだ。」
『それは......』
「此が、愛か?」
『きっとね』
「僕もAが好きだ。僕と付き合え。」
『勿論、喜んで』
少々強引で、独断専行癖があり、ストレートな彼は....私の彼氏になりました
『芥川?』
先程から、モゾモゾと私に引っ付いたままの芥川
「龍之介....」
?
「僕の名は龍之介。彼女なのだから、芥川ではなく、下の名前で呼べ。」
っ///
『りゅ、龍之介』
「それで良い。」
満足げに此方を見る
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赤峰和華(プロフ) - まゆさん» ありがとうございます!続編に行ったので、どうぞそちらでもよろしくお願いします! (2018年5月20日 23時) (レス) id: 7df9df7e82 (このIDを非表示/違反報告)
まゆ - 初めまして、こんばんは! とっても素敵なお話で凄く大好きです。 更新を楽しみに待ってます! (2018年5月20日 22時) (レス) id: c491a96770 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:赤峰和華 | 作成日時:2018年4月5日 1時