想い人と新たな形態 3 ページ29
Asied
『ごめんなさい!ちゃんと守れなくって!』
すすり泣き乍言った
「済まない。僕がちゃんとしてなかったばかりに...」
私の姿を見て、芥川が目を見開く
「その重症で来たのか?」
『怪我なんて関係ない!!芥川の為なら、何時でも行く』
「なぁ、A...鏡花は自決してまで人虎を守ろうとした。彼奴は自らの命を懸ける程の奴か?」
『鏡花にとってはそうみたい...でもね、芥川。貴方もそうよ。私やいっちゃんは、貴方のことを命を懸けて守ろうとしている。私は、芥川の為なら、自分の命なんて惜しくない。』
「...っ!そうか...僕もそうなのか」
『うん。ねぇ、芥川。試したいことがあるの。いい?』
「あぁ。やっていいぞ」
私はしっかりと芥川の手を握る
『異能力 パンドラの匣_愛』
辺りが明るくなる
異能力が発動出来ている証拠だ
「これは...!」
見る見るうちに、芥川の傷が塞がる
『初めて、成功した』
此が愛...此が、私が芥川に抱いていた感情
『芥川。話があるんだ。此処ではできない。』
「そうか...じゃあ、帰るか...」
『家、入れてくれるの?』
「あぁ。此処では出来ないなら仕方があるまい。」
そんなこと云うと期待するぞこのやろう←
『ありがとう...///』
ひょいっとベッドから降りる芥川
すると、急に躰が軽くなる
『ふぇ?』
姫抱きにされてる?
何処にそんな力が...羅生門も使ってないし...
『芥川...?』
「重症者を歩かせる訳にはいかん」
うん、優しいのはいいんだが...
『いっちゃん達に見られる///...』
「心配は不要。先に帰らせた。」
なんか用意がいいな...
反論出来なくなったぞ...
『重いでしょ?おろしていいよ?』
「重くない。むしろ軽い。ちゃんと飯を食っているのか?」
『食べてるはず...』
「其のまま大人しく抱かれていろ。」
うん、なんか変な意味に聞こえるんだが、ストレートに言い過ぎて
兄さんが言ったら殴るな←
後、中也さんとか...
『わかったよ...』
「分かれば良い」
私のが立場上だぞ
残念ながら、反抗出来る体力は残っていない
まあいいや。このまま身を委ねよう
〜芥川宅にて〜
芥川は、私をソファーに下ろし、靴を脱がせてくれたりした
こうゆう時、本当に優しいなぁ
「手当てをするぞ。少し、服をめくれ。」
『ふぇ!』
恥ずかしい。手当ての為とは知っていても、気持ちに気付いてなんか意識してしまう
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赤峰和華(プロフ) - まゆさん» ありがとうございます!続編に行ったので、どうぞそちらでもよろしくお願いします! (2018年5月20日 23時) (レス) id: 7df9df7e82 (このIDを非表示/違反報告)
まゆ - 初めまして、こんばんは! とっても素敵なお話で凄く大好きです。 更新を楽しみに待ってます! (2018年5月20日 22時) (レス) id: c491a96770 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:赤峰和華 | 作成日時:2018年4月5日 1時