再戦 虎と羅生門＿夜叉と匣 6 ページ24
芥川sied
「何故だ。」
「何故貴様なのだ!!」
Aのサポートもあり、まだ僕はほとんど傷を受けてない
だが、先刻人虎に殴られたときに、太宰さんの事を思い出した。
ｺﾞｯ
ｶﾞｰﾝｯ
人虎を羅生門で殴り飛ばす
「言わせぬ。あの人にあのような言葉、二度と言わせぬ!!」
ｶﾞｯ
人虎を上に投げる
「羅生門＿彼岸桜」
中った
こいつを倒したところで＿
「待...て...」
Asied
『鏡花、一つ聞きたい』
「?」
『鏡花にとって奴は、己の命を懸けるほどの大事な者か？』
「うん...彼は私を救ってくれた.......光の世界を見せてくれた...」
『光の世界が自分の居場所だと思うのかぇ...今日はこのぐらいにしよう。焼かれぬように気を付けろ...私はかつて、光に焼かれた女だ。兄を宜しく頼む...また、来るでのぅ。』
「兄...？」
『いずれ分かる』
そう言って、芥川の方を見る
ちょうど、彼岸桜が命中していた。
かんざしを取ると同時に、言葉を切り替える
『美しい花が咲いてる...』
嘘...
確かに命中したのに、まだ動けるなんて...
兄さんのような生命力
私には、疑問があった。
何故兄は彼を認めたのか...
正直言って、芥川のが強い
もう少し頭を捻れば勝てる相手だ
それに引き換え敦は、マイナス思考で兎に角人を頼ろうとする。鏡花に守られるような奴だ。
どうして、優秀だといったのだろうか？
「お前はそんなに強いのに、どうして彼女を利用したんだ」
「...夜叉白雪は殺戮の異能。他者を殺すときのみ鏡花は強者だ。人を殺さなければ無価値。」
「利用ではない。僕は鏡花に価値を与えただけだ。生きる価値を。」
「それだ」
『...』
私は無言で鏡花の肩に手を置いた
「...？」
鏡花はこちらを見る
私は微笑むことしか出来なかった。
「そんなことない」とは言えなかった
私は、そばにいてさえくれればよかったが、
そうはいかない。才能を生かすには、此の道が正しい。
「誰かに生きる価値が有るか無いかをお前が判断するな!!」
ﾄﾞｽｯ
『...っ!!』
人虎は自分に刺さっている羅生門を掴んだ
「どうして、彼女にもっと違う言葉をかけてやれなかったんだ。」
『...うっ..ぐっ...!!』
自分に言われているような気がして、心が痛かった。
私は間違っていたのか？
鏡花の為にやって来たことなのに...
違ったのか？
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赤峰和華(プロフ) - まゆさん» ありがとうございます！続編に行ったので、どうぞそちらでもよろしくお願いします！ (2018年5月20日 23時) (
レス) id: 7df9df7e82 (このIDを非表示/違反報告)
まゆ - 初めまして、こんばんは！ とっても素敵なお話で凄く大好きです。 更新を楽しみに待ってます！ (2018年5月20日 22時) (レス) id: c491a96770 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：赤峰和華 | 作成日時：2018年4月5日 1時
