暴れる炎 ページ12
そして早くも夜になりました
うん、時の流れってはやいね
「ナル、各部屋の温度ばかり終わったよ」
「礼美ちゃんの部屋だけ少し低いな…」
そりゃね、あの部屋が一番いたし…
「家自体には歪みもひずみもないし、床もほぼ水平、地下水が減ってる様子もないから地盤沈下でもない」
「地盤沈下が原因で家具が全部ひっくり返ってたらそれこそ問題だよ…」
「……」
「きゃーーーーー！！」
「「！？」」
叫び声が聞こえたのはキッチンで、そこには香奈さんと暴れるコンロの炎
「香奈さん！」
「急に炎が噴き出してきて…」
「下がってください」
ナルが香奈さんと私を庇うように前に出た
おお、ちょっとかっこいいと思ってしまった
「消火器を！」
シュー
坊さんが消火器で消火作業に取り掛かった…が
「なんだ！？全然火の気が収まらねぇ！」
！！
メガネを外せばやはり霊の仕業で…
《麻衣、無事か！》
「私はね。ちょっとあれの処理頼めるかな」
《わかった》
やってきた雪那に炎の消火をお願いした
「ふう、なんとか収まったな…」
ふう、本当に怪我人がでなくてよかったよ
他のみんなもキッチンでグッタリ…
ふと窓を見れば子供の霊が
「ねぇ、君！」
その子がみんなに見えていないことも忘れてつい声が大きくなってしまた
「麻衣？」
「え、あ、その…」
「窓の外に誰かいたのか？」
「小さな子供(の霊)が見えた気がしたんだけど…。気のせいだよ、気のせい」
「……」
うわ〜ん！やっちまった！
絶対怪しまれたよね
子供といったらこの家には礼美ちゃんしかいない
みんなでで礼美ちゃんに確認をとりにいくことになった
…礼美ちゃんじゃないのに
「ミニー、お布団かけてあげるね」
礼美ちゃんは電気も付けずに部屋で人形、ミニーで遊んでいた
うわ、ちょい不気味…
カチッ
電気をつけて中に入ると典子さんが礼美ちゃんの肩に手をおいて確認する
「礼美、さっき台所覗いてた？」
礼美ちゃんは首を振る
「麻衣ちゃんが子供がいたって、本当はお庭から覗いてたんでしょ？」
え、私気のせいって言ったよね？
「違うもん」
「礼美！」
礼美ちゃんは数歩後ろに下がり叫ぶ
「違うもん。礼美じゃないもん！」
ドンドンッガタッ
礼美ちゃんの声に応えるように家具が揺れる
「礼美じゃないもん」
ドンッ！
「違うもん！」
ドンッ！！ ガタッ！
私は典子さんに棚が倒れて行くのを見て考えるよりも先に身体が動いた
「お姉ちゃん！」
「典子さん！」
ガタンッ！
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 57人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
望月 - 初めまして望月ともうします。富子の名前が違います。 (8月2日 13時) (
レス) @page26 id: f4582f3334 (このIDを非表示/違反報告)
吉田さん(プロフ) - 初めてゴーストハントという作品の夢小説を見ました！原作は知りませんが面白い作品でした！ (2015年11月23日 0時) (レス) id: 44d158befe (このIDを非表示/違反報告)
シビル(プロフ) - GH好きですが、此方のが面白くて好きです！頑張って下さい！！ (2015年7月8日 23時) (レス) id: 90721fc7a9 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：葉凪 | 作成日時：2015年6月28日 16時
