蝶と幽白

１１話 ページ13

蔵「もしかして、あの時に助けてくれたのは貴女ですか？」


貴「はい私です」ニコッ


とすると蔵馬の顔が少し赤くなった。


蔵「(どうやら俺は、この子に一目惚れをしてしまったようだな)」


貴「それでは、コエンマさん所に案内いたします。」


蔵「はい」


と言ってついて来てコエンマさんの部屋前まで来た。


貴「それでは、失礼しますね」


と言って彼女は行ってしまった。


蔵「失礼します」


コ「ああ、入れ」


と言うと扉が開く


蔵「ところで、コエンマ先程の彼女が結界師ですか？」


コ「うむっ彼女が結界師だ」


蔵「そうですか」


コ「もしかしてカオリに惚れたか？」


蔵「あっいいえ、違いますよ」


コ「無理もない儂も儂の部下の鬼達も最初に会った時に一目惚れをしてしまって今では鬼達が彼女の事を「カオリ様ー」と呼んでいるんだ」


蔵「此処では彼女は人気なんですか？」


コ「ああっ凄い人気なんだ」


と言って居ると隣の部屋からハープの音と歌声が聞こえてきた。


蔵「とても、綺麗な声と音色だ」


と言っていると、


？「ミュー」


と言う鳴き声が部屋の扉から聞こえてきた。


コ「おおー『ここあ』ではないか」


蔵「(猫又の妖怪だな)」



続きます。

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