傷付いた訳ありの悪の花には愛情を 2【BTS】 (ページ8)

今日:32 hit、昨日:0 hit、合計:70,198 hit

花びら58枚目ページ8

「…聞く意味あります？」
YG「ふ、無いかもな」

…でしょうね。

私の肩に頭を乗せたて指も絡ませたまま、本当に寝たユンギオッパ。
私も窓に頭を預けて眠りについた。

SJ「A、ユンギ、起きて」
「ん…んー…？」
YG「んっ…おはよ、お前も寝てたんだな」
「ん…あったかくて…」

ほとんど眠っている私の頭を撫でて、手を引っ張って移動させてくれるユンギオッパ。

何個かの音楽番組に出て、その日は宿舎に帰った後は寝た。
次の日とかその次の日も同じようなスケジュールだったり、インタビューだったりも入っていた。

そして、サイン会の日にとある事がちょこっと起きた。

少し話してからサイン会が本格的に始まって、サインを書いて渡す。
前回から私のペンは増えた。

ペン1「オンニ〜！！髪色少し明るくなったんだね！！」
「本当にほんの少しだけです、赤茶色にしたんですけど」
ペン1「似合います…！！」
「本当ですか、良かったです」
ペン1「はぅ…クールで格好良い…」
「今回も来てくれてありがとうございました、サランヘヨ」
ペン1「！！！？」
「ばいばい」

私が1番最後なのでそう言うと、席に帰っていくARMY達。
そして、とあるARMYの時にそれは起こった。

ペン2「オンニ〜ソンムルです！」
「…ありがとうございます、でも受け取れないんです」
ペン2「じゃあ見るだけでも…！！」
「…」

懇願してるこのペンはなんだかおかしかった。
ソンムルは受け取らない、と言うと普通なら引いてくれるはずなのに私にどうしても見て欲しいらしい。

…その瞳は、私の事は嫌いだと言っているのに。

チラッと横を見ると誰も傷付いてなさそうだから、私だけがターゲットなのだろう。

腹を括ってプレゼントを受け取って取り出そうとしたら、何かが手に深く刺さった。

「…」
ペン2「ふんっオッパ達の中に混ざって良い気になるなよ！！お前はバンタンに要らないんだよ！！何、女がオッパ達に混ざって腹筋とか見せ付けてんだよ、キモいんだよ！！さっさと出てけ！！私達の前から消えろ！！オッパ達のグループから消え去れ！！」

手を握ったまま、袋から取り出すと右手が血みどろになっていてボタボタと血が落ちていく。

すると会場の一部以外から悲鳴が聞こえて来る。
メンバー達も慌ててる。