花びら99枚目 ページ49
Aside
卒業式の時に皆を見つけてから、心臓がバクバクしてる。
本当の姿を見られたようで、汗とか止まらない。
ただ、女の子に手を出すような奴は私の嫌いな人類だから、粛清しに宣言通り中庭に行く。
座ってぼんやりしてると囲まれる。
男子1「せんぱぁーい、1人でこの人数相手出来るんですかぁ？」
男子2「いくら怖がられてる先輩でも無理でしょ？」
ヘラヘラと笑いながら、私にそう言う男子生徒達。
ザッと数えて18人。
うーん…。
正直、組同士でぶつかった時よりも少ないしいけるんだよなぁ。
男子3「先輩、どうせならもっとイイコトして遊びましょ？」
「…うん、じゃあ…」
スっと立ち上がって、囲んでる奴等を見回す。
すると、隠れてる皆が見えて表情が強ばる。
…よくよく見てみるとテヒョンとジョングク、スマホで撮ってない？私の事。
乾燥した唇を舐めると何人か見えなくなった。
「素手派？道具派？？」
男子「どっちも」
「ふぅーん…あ、良い物みーっけ」
視線を下に向けて、周囲を見渡すと竹刀位の長さの棒が2本あった。
「二刀流は出来るか分からないけど、剣道経験者なんだよね」
肩に担いで良い笑顔でニコニコ笑うと、いきなり顔を青くする男子生徒達。
「どっちもっつったろ？…どこ狙って欲しい？ここか？？」
そう言って、指し示したのは剣道で突きを入れる所である喉。
男子生徒達は答えを出さないまま、視線だけで話していた。
「分かった…素手な？」
ポイッと捨ててから、そう言う。
すると逃げ出そうとするので襟元を掴んで、足を払ってその場に伏せさせた。
男子生徒はうつ伏せになったまま、私に腕を後ろにされて身動きが取れ無くなって、身を捩ってる。
「…っは、弱…縛り付けてあげよっか？」
拒否権なんて無しで、縛ったけど。
すると周りの男子達は腰が抜けたみたいで、本番の舞台が整ったようだ。
「ほら、今から始まるんだよ？女の子達は抵抗なんてする暇ない位、殴られたって言ってたからな」
首を回してそう言い放つと、いきなり謝罪の言葉を並べ始めたので腹が立って殴り飛ばした。
「何、逃げんの？…女の子達は抵抗なんてする暇ないっつったのに自分達は抵抗すんの？」
冷めた目で見つめながら、殴り飛ばしていく。
女の子達に聞いた通りに殴って、蹴り飛ばして血を出させる。
「…女に手ぇ上げてんじゃねぇよ」
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作者名：秋桜 | 作成日時：2022年8月7日 22時
