花びら84枚目 ページ34
それからまた練習の日々で、皆で居残り練習や1人での居残り練習が増えた。
そして、いつも通り皆に心配される。
これは今までもそうだったけど、1つだけ変わった。
それは、私の学校の環境だ。
前までは私を恐れて、頭のおかしい一部以外は大人しかった。
普通の高校と同じだったのに、少しずつ荒れてきたのだ。
流石に私以外の女子には手を上げて無いようだけど、男同士の喧嘩が多くなって来て、仲介役として呼ばれるようになったからかすり傷が多くなっていた。
「っ…はぁ…」
JK「どうしたんですか？」
「や…喧嘩してる猫を止めてたら引っかかれたみたいで…躾しないとって思ってたんだ」
JK「躾…前から気になってたんですけど、どんな事してるんですか？」
「んー…」
ジョングクの純粋な大きな瞳で見つめられながら、今までの"躾"の内容を思い出す。
とりあえず胸倉掴んだり、ネクタイを引っ張って、そのまま顔を拳で殴って、相手が体を曲げた瞬間膝蹴り食らわせたり…他にも諸々…。
あ…どれも正直に言ったらダメなやつだわ。
「…軽く首根っこ掴んで、ペシッて軽く叩いてるカナー…」
少し口元がひくついてると思うけど、ニコニコ笑ってそう誤魔化しておく。
JK「俺にもやって下さい」
「いや、持ち上げれないから」
真剣な顔でそう言われて、即拒否した。
するとジミンが珍しく後ろから抱き締めて来た。
JM「んふふ、楽しそうな話してるね？」
「？そう？？躾の話なんて楽しくないけど…？」
JM「ジョングガ、こういう子にする躾ってね、ここに首輪を付けてね…」
「何を教えようとしてるんだ、ジミナ」
私の首に手を添えながら、何かを言おうとしたジミナに不穏な空気を察知してジミナの口に手を置いて止めると、ジョングクに腕を掴まれて手を降ろされた。
JK「ヒョン、詳しく」←
JM「首輪を付けて、どっちがごs
「おいこらジミナ、変な事を教えないで」
…言われちゃったから、言わなぁーい」
JK「はーい…」
なんでそんな悲しそうなんだ。
ジミナみたいにならないように見とかないとな。
そんな何気ない日々に救われながら、過ごしているといつの間にかMVを撮る日に。
また早めに出て、前に色を入れてくれた美容室に行って、カットとカラーを頼んだ。
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作者名：秋桜 | 作成日時：2022年8月7日 22時
