花びら81枚目 ページ31
カムバの準備をしている時、ユンギオッパに。
YG「…なぁ、作詞手伝ってくんね？」
と言われ、ユンギオッパの作業室に招かれた。
どんなのが良いのか分からなくて聞いてみても、まだハッキリしてないのかユンギオッパも唸っていた。
YG「前回のIntroのやつを含めて10曲を入れてぇの」
「…今回は学校を舞台にした恋がコンセプトなんですか？」
YG「ん…」
「う、うーん…恋した事が無いからなぁ…」
YG「まさかの戦力外通告を本人の口から聞いた」
「酷いです」
戦力外とか言われて、ムッとする。
真剣に考えてみるけれど、恋とは無縁だった私には難しい。
「…忙しいけど片想いの人を想ったり、忙しくて彼女の相手が出来なかったりしたけど…1日だけ君と居たい…的な雰囲気の物どうですか？」
YG「…ナイス！！」
「わっ」
私のぐちゃぐちゃだけど一生懸命考えた案にユンギオッパは目を見開いた後、くしゃりと笑うと私の頭をぐしゃぐしゃと撫で回した。
驚いたけど心地良くて、頬が緩む。
YG「よし、歌詞が出来るまで付きっきりで付き合え」
「え"」
YG「飯は奢ってやるから」
「…はい」
本当に歌詞が終わるまでは離してくれなくて、歌詞やメロディーが終わった後のデモを撮る時は何故か私の声で撮る事になった。
「なんで私なんですか…？」
RM「…前までの俺とユンギヒョンのデモ聞いてたら、理由は分かるでしょ？」
「…ハイ」
私は元気が出るから好きなんだけどな。
なんて思いつつ、ラップやボーカルのメロディーを覚えてからデモを撮る。
「"…終わらない美しい夜中に君に告白する、照明は月にして、この沢山の事が僕を言うんだ、'たった1日だけ居れたら出来るんだ'…"」
YG「…ん、聞いてみる」
「はい」
デモとは言え、本番に繋がる物だからチェックして貰って変だと思ったらメロディーを変えて貰う。
YG「大丈夫だろ、多分」
「多分」
RM「うん、聞き取りやすいメロディーだから大丈夫だよ」
「はい」
それからもデモを撮って、終わったのが日を跨いだ頃だ。
そのまま、3人で作業室で眠った。
次の日にデモをPDやメンバー達に聞かせて、どの曲をタイトル曲にするか決めてからレコーディングを始める。
JK「ユンギヒョン、ヌナのデモ貰いたいです」
YG「…は？」
ジョングクがそんなおねだりをしたとかなんとか。
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作者名：秋桜 | 作成日時：2022年8月7日 22時
