花びら78枚目 番外編 1枚目 ページ28
Aside
珍しく目が覚めて、隣を見れば気持ち良さそうに眠っているジョングク。
起こさないようにゆっくりとベッドから降りて、リビングに向かう。
「…おはよ」
SJ「おはよう！珍しく1人で起きたんだね？」
「…ん、まぁ…今日の夕飯、分かってますよね？」
SJ「もっちろん！マネヒョンにちゃんと許可取ったよ！」
ニコッと良い笑顔を浮かべながら、そうやってピースを私に向けて来たソクジンオッパ。
ただ、1つ気になる事がある。
「…バレないようにするにはどうしましょう」
SJ「んー…とりあえず、A以外のクオズ2人…いや、テヒョンにさえ言わなければ、普通に過ごしてても何も問題n
TH「俺に何を言わないんですか？」
オワタ」
聞き馴染んだ少し掠れた低い声か聞こえたと思いきや、急に背中が重たくなった。
テヒョンの登場により、私とソクジンオッパは無表情になった。
TH「俺だけ除け者にしないで下さいよ〜Aも！」
「…ん、ごめんね？」
TH「話さないと許さない」
「…グガには内緒だよ？」
SJ「！？」
TH「うん！」
ソクジンオッパが目を見開いて私を見つめて来た。
真実を言わなければ、バレないのだ。
「実はさ、私の対応が甘々になったら気付くかどうかっていうちょっとしたドッキリをしようってソクジンオッパから提案されたんだ」
TH「え、グクだけズルい！！」
「…気が向いたら、テヒョンにもしてあげるから」
TH「！約束っ！！」
「ん」
そう言って、頭を撫でてあげると鼻歌を歌ってリビングに向かった。
安堵の息を吐くと、頭をポンッと撫でられる。
SJ「流石だね」
「まぁ…聞かれてない事を言わなければ大丈夫でしょう」
SJ「…A、怖い」
「酷いですよ…でも、甘々で対応出来ますかね…」
SJ「俺のせいにしてまで言った事なんだから、ちゃんとやってやらないとダメだからね？」
「…はぁい」
そう返事して、部屋に戻るとまだ眠っていたジョングク。
今日はオフだけど、平日なんだよなぁ…。
いつまで寝るつもりなんだろう。
そう思いながらベッドに座って、ジョングクの頭を撫でる。
すると薄らと目を開けるジョングク。
可愛くて口角が上がる。
JK「ぬな…？」
「…おはよ、ジョングク」
ぐしゃぐしゃと頭を撫で回すと、ふにゃりと笑ってから起き上がったジョングク。
そして私に抱き着いた。
JK「…おはようございます、ヌナ」
いつもなら返事する時は頭を撫でるだけで終わるけれど、今日は特別な日だから、いつもとは違う事を追加する。
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作者名：秋桜 | 作成日時：2022年8月7日 22時
