傷付いた訳ありの悪の花には愛情を 2【BTS】 (ページ13)

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花びら63枚目ページ13

HS「Aっ！！どうしたのっ！？」
「ごめんなさい、ホソクオッパ…また、皆さんの前で今日話そうと思ってた事を話します」
JM「Aっ！今は危ないよ！！発砲事件はここら辺で起こったらしいよ！？」
「…それ、本当？」

そう聞いた私の声が低く冷たかった。
スマホが鳴ったので、出る前に宿舎から出る。

「ごめんなさい、でも帰って来るから待ってて下さい」
BTS「っ、A/ヌナ！！」

出る前に呼ばれたけど、私は振り返らずに電話に出ながら走り出した。

『はいっ！』
世話『お嬢！絶対宿舎から出ないで下さい！貴女が狙いだ！！』
『はぁ！？なんで！？つかもう出とるし、うちがケジメ付ける』
世話『お嬢！！』
『着くから、じゃ』

発砲があった所に着く直前の曲がり角から視線を感じるので、そっちに走ると、さっきテレビで映っていた奴が居た。

『…裏切り者がここで何しとんねん』
裏切『お嬢…あんたを炙り出したかったんだよ、若頭であるあんたをな！！』

そう言って、私に銃口を向けて来た。

『…銃口を向ける意味、分かっとるよな？』
裏切『当たり前、覚悟出来てんだよ！！』

そう言うと同時に発砲したので避けて、駆け出した。
踵落としで手首を狙って銃を落としてから、横腹を蹴り倒して銃を拾ってから腹に足を乗せて、銃口を相手に向ける。

『…言い残す事は？』
裏切『…いつかは抗争が起きるだろうな、あんたの下の奴らで』
『…抗争なんて起こさせんよ、じゃあな』

引き金を引いた瞬間、遠くで私を呼ぶ声が聞こえてきた。

BTS「Aーっ！！」
『…っ』
裏切『…新しい仲間がお呼びだ』
『…そういう事か』

裏切った奴の、皮肉めいた言い方で察した。
少しだけ、悲しそうにした顔を見つめて銃口を逸らした。

『…私の下に付いてる時、幸せだった？』
裏切『…まぁ、お嬢は可愛いし話したら面白いし…楽しくて幸せだったよ』
『…そうか、ならええよ…ごめん、私の下に付いてた人にとっては、裏切り者は私だな…』
裏切『！違っ！！』
『…1発殴ってくれんか』
裏切『っ…ごめんなっ！！』

アイドルの方が楽しかったから、組の方を疎かにして…私に付いて来てくれた人達を裏切ってしまった。

思いっきり殴られた後、見据えると泣きそうになりながら膝を付いて目を閉じていたので銃口を向けて発砲した。