花びら157枚目 ページ7
『…撃たれたんか？』
世話『…っ、はい…申し訳ございません…俺が傍に居ながら…！』
『…腕が良い奴やと遠距離でも狙いを定めて来よるけぇの、気にするんやなか』
世話『…本当に、申し訳ございません』
悔しそうな声がスマホ越しに分かる。
ただ気になった事が1つある。
『ただ、前回も撃たれちょったろ？』
世話『いや、今回は撃たれた所が悪くて…』
『なるほどな…』
そんなお世話係の人に気にしないように言った後、聞きたい事を聞く。
『気にすんな…で、私はいつ帰ったらええ？』
世話『…申し訳ないのですが、今夜には…』
『…分かった、彼等に別れの言葉を言ってから下に行くから、車の手配よろしくな』
世話『はい…』
通話を切った後、空を仰ぐ。
お別れの時間が早まってしまった。
目を閉じると何かが頬に伝った。
「はは…今日は泣き虫だなぁ…」
目を開けて自嘲気味に笑う。
落ち着いてから、バンに戻る。
TH「A〜…って、どうしたの！？」
「え…？」
JM「…泣いてた…？」
「っ、いや…泣いてないよ」
テヒョンとジミンがそう言うから、メンバー達皆が私の傍に寄ってくれる。
だけどここは車の中な訳で。
MN「…お前ら、話するなら座ってやれよ？出発出来ないから」
JK「マネヒョン、ごめんなさい…ヌナ、座ろ」
敬語が取れたジョングクを見つめるが、気にしてないようにジョングクの隣に座らされた。
宿舎に着くまで誰も話さなかった。
暫くしたら宿舎に着いたようで、マネージャーさんが車を停めた。
皆が先に出る中、私は最後でマネージャーさんが座ってる運転席の斜め後ろの席に座る。
「マネージャーさん、今まで短い間ですが、ありがとうございました」
MN「…いや、良いよ…ごめんな、複雑な気持ちを抱いたまま俺達に接してくれてた事を全然気付かなくて」
「全然大丈夫です、後でシヒョクさんにも最後の挨拶しておきます」
MN「…あぁ……いつでも戻って来て良いからな」
「ありがとうございます」
マネージャーさんが柔らかく微笑んだ後、私はバンから降りた。
宿舎に入る前に振り返ると、微笑んだまま手を振ってくれたマネージャーさんに深くお辞儀をしてから宿舎に入った。
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秋桜(プロフ) - あんこさん» 一気に拝見して頂き、ありがとうございます！スランプで何も思いつかないなりに更新頑張りますので、引き続き応援して頂けると嬉しいです！ (11月10日 11時) (
レス) id: 64510454d7 (このIDを非表示/違反報告)
あんこ(プロフ) - 面白すぎて一気に拝見してしまいました(笑)めちゃくちゃ好きな話なので更新楽しみにしてます♪ (10月29日 1時) (レス) id: 055ca00aac (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：秋桜 | 作成日時：2022年11月13日 23時
