花びら138枚目 ページ38
窓を開けてるから、外へ逃げ出す紫煙が月の光を浴びて幻想的に思える。
ぼんやりと紫煙を見つめていると、ドアがノックされた。
返事をするとドアが開けられた。
YG「A、飯…って、おまっ！！」
「え？あ…」
私の手元にある煙草を見て目を見開いた後、ユンギオッパが私の傍までやって来て、私の手元の煙草を取り上げた。
YG「っ、辞めろとは言わねぇけど毒だから控えろ」
「…良いんですよ、毒だから摂取しないと」
YG「…俺が嫌なんだよ、控えろよ」
そう言って睨みつけられるけど、ユンギオッパから煙草を奪い返すとさらに睨みつけられる。
「ユンギオッパには、私の体の事なんか関係ないじゃないですか」
YG「関係ねぇ訳ねぇだろ！良いから控えろって！」
私が煙草の箱を後ろにやればやる程、ユンギオッパとの距離が近くなるがバランスを崩してしまった。
「わっ…！」
YG「っ！！…っ、ぶねぇな」
後ろにそのまま倒れて頭を打ちそうになった時、襲って来た衝撃は意外と無くてビックリして目を開けると、近くにユンギオッパの顔があった。
右腕が私のクッションになって、左腕は私の顔の横に置かれている。
キスが出来そうな位、近くてドギマギしてしまう。
「っ…」
YG「っ、大丈夫か？…って、顔赤くすんなよ……俺にも移る」
「顔赤くなんて…っ…」
YG「じゃあなんだ、俺の見間違いか？…こんな薄暗い中で顔が赤い奴なんているのか？」
ニヤリと意地悪く笑うユンギオッパがなんだか狡くて、ふいっと顔を背ける。
すると右腕をそっと抜いて起き上がってから、私の腕をグイッと引っ張って起き上がらせてくれたユンギオッパ。
YG「…とりあえず、煙草は控えろ…何かあったら俺でも良いし、ソクジニヒョン、ホソク達に言え…ここにはお前の味方しか居ねぇから」
その言葉が胸の中にストンと落ちて来て、何かが込み上げる。
込み上げてくる何かが止められない。
「あ、りがと…ござ、います…っ！！」
YG「…泣くな、好きな女の涙は見たくねぇ」
「…っ！？」
意外とすぐ止まった。
ユンギオッパの口から有り得ない言葉が聞こえて来て、私の込み上げた涙が止まった。
「…え…オッパ？顔が…」
YG「…見んな、バカ」
ユンギオッパの手で目元を覆われたけど、ユンギオッパの頬が赤くなってた気がする。
ーーー
唐突ですみません…。
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作者名：秋桜 | 作成日時：2022年9月25日 12時
