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花びら125枚目 ページ25

今回、メインのアルバムとなる花様年華を準備している時にテヒョンが手伝って欲しい、とヘルプを出して来た。

「どうした?」
TH「Aって表現力ある?」
「いや…話してたら分かるでしょ?」
TH「あるね!」
「おい」

少し呆れたけれど、ポンポンと頭を撫でる。
聞いてみると、曲を作っているんだけどここはどうすれば良いのかという相談をされた。

TH「ギュッとして、の方が良いのか、強くして、の方が良いのか…」
「…どっちも良いと思うけど、テヒョンらしさはギュッてして、の方が良いんじゃないかな?」
TH「よし、そうする」

そう言って、歌詞を書き始めたテヒョンを見守る。

TH「うーん…ここにこういう言葉を入れると…あれ、違う…!」
「…焦らないで、伝えたい事を自分の言葉で書いていけば良い」
TH「なるほど…ありがと、A!!」
「…ん、いいえ」

まさに勉強を頑張る子供を見守る親のような気持ちになった。

そんな時、私のスマホが振動した。
テヒョンに断りを入れて、自分の作業室に行く。

『…はい』
世話『っ、お嬢、ご報告です!』
『…どうしたが?』
世話『…っ、抗争が、始まりそうなんです…!!』
『っ!!』

グッと手に力が入り込んで、爪が掌に刺さってしまった。

…犯人、というか黒幕は分かってる。
ただ、何処を動かしてるかによっては本当に今回の活動は私無しで行って貰うしかない。

世話『ただ、今回だけはどうにか出来そうなので…お嬢はそのまま活動して頂いて大丈夫です』
『…すまんの』
世話『…いえ、ただ…どの位持つか俺も分かりませんので…』
『気にせんでええき、そん時は戻っちゃる』
世話『申し訳ありません…』

薄々は気付いてた。
去年の発砲事件といい、私の前に現れた事といい…。

私に恨みを持っているなら正々堂々と真正面から来たら良いだけなのに、それだけだとあいつは満足しないから周りを巻き込む。

…皆を、巻き込みたくない。
巻き込む為に私はここに居るんじゃない。

皆の傷を代わりに背負う為に私は居るのに。
私の私事情に巻き込む訳にはいかない。

今回はこのまま参加して、次回はー…。

そう決意して、シヒョクさんの元へ向かった。

ーーー
お"ぞぐな"っ"でずびばぜん"でじだぁ"ぁ"ぁ"ぁ"ぁ"!!
休日出勤つらたにえんです…。

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作者名:秋桜 | 作成日時:2022年9月25日 12時

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