傷付いた訳ありの悪の花には愛情を 3【BTS】 (ページ22)

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花びら122枚目ページ22

カムバして曲が世の中に出たら、とある曲が女性差別していると問題になった。
皆が悔しそうに、でも的は得てしまっているので謝っていた。
特にユンギオッパは、作詞していたので余計に謝罪を述べていた。

ただ、歌詞について止めなかった私が1番責められた。

女性としてどうなのか、何とも思ってないのか、グループの曲でこんな歌詞があって悔しくないのか、不快に思わないのか…。

「…私は歌詞通りだと思いますけど、では聞きますけど…反日も差別だと思わないんですか？…別に反日が悪いとは思いませんが、ただ反日が差別でないと言うなら女性差別だって何とも思わないんじゃないんですか？？女性程、この世で1番有難いソンムルは無いでしょう、それに彼等もこんなに反省してるので、もう責める必要は無いと思いますが？…これ以上、何か言うなら私かここに直接言いに来て下さい」

私の家の名前を書いて見せてから、私は会見から降りた。
降りた時に、記者の方々が顔を青くしたのを私は見逃さなかった。

…今回の曲は女性差別として、考えられるかもしれない。
だけど、自分の体を犠牲にして有難い命を授かってこの世に産んでくれるのは女性だけだから、実際この世で最高なソンムルだと思う。

それが分かってない、もしくは当たり前だと思ってるから女性差別としてしか考えられないのだろう。
ちょっと考えたら、こんな良い意味も含まれてると気付くはずなのに。

「はっ…馬鹿馬鹿しい…」

一足早く控え室に戻ってソファーに沈むように座ってから、ポツリと愚痴を零して目を閉じる。

JK「………な……ぬな…ヌナ！」
「…っ？」
JK「…帰るって、マネヒョンが」
「…あぁ、うん、ありがと」

覗き込むようにして起こしてくれたジョングク。
その頭をポンポンと撫でるけど、キュッと唇を噛み締めた。

…いつもなら喜んでくれるのに。

私のメイクはメイクオンニが落としてくれてたみたいで、ジョングクは黙って私の腕を引いてバンまで向かった。
バンに着くと、いつもは騒がしいのに今日は静かだった。

MN「A、無理してないか？」
「え？…なんでですか？私、無理してるように思えます？」
MN「…いや」
「？」
MN「なんでもない、忘れてくれ」
「？はい」

よく分からなかったが、眠気が襲って来たので抗わずに目を閉じた。