七十話【SIDE スマイル】 ページ21
ーSIDE スマイルー
Aという女の人と話していれば、彼女がぶるーくときりやんと知り合いだということを知った。
嘘も疑ったが、彼等の見た目や性格なども知っていたので、本当なのだろう。
Aに着いていけば、そんな彼等に会えると言われた。
旧友との再会が目に見えて、とても嬉しくなる。
そして、ぶるーくたちの希望で、自分以外に仲の良かった友達も引き取りたいとAは言った。候補に上がったのは、なかむときんとき、シャークんだ。
でも、残念なことになかむとシャークんはこの孤児院から居なくなっていた。かなり前に年嵩の男に引き取られたのだ。
なかなかそれが口に出せずにいると、Aが代わりに言ってくれた。だから自分はこくりと頷く。
ぶるーくが引き取られて少ししてから居なくなったと伝えた。
すると、Aは仕方がないと、きんときだけ連れてくるように言う。
大きく一つ頷いてから、談話室を出て行った。
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きんときは、大広場にいた。他の子たちが遊んでいる中、一人で絵を描いている。
「きんとき、ちょっと来て」
何を描いているのだろうと気になって覗いたが、何を描いているのかはさっぱりだった。
だから、一旦絵のことは忘れて声をかける。
すると、どうやら自分が戻ってきたということに気付いていなかったのだろう。
きんときは目を大きく見開いた。
「今日は随分早かったね」
すぐにいつもの顔に戻ったきんときは、ふっと笑ってごめんねと言う。
どうして謝るのか聞けば、首を振られて教えてくれなかった。
「あ、ちょっと着いてきて。ぶるーくときりやんに会わせてくれるって人が」
そこで、自分がここにきた理由を思い出す。Aのところにきんときを連れて行くのだ。
笑って自分のことを見つめるきんときの腕を引っ張り、大広場を出て行った。
「え、ちょ、会わせてくれるってどゆこと?」
言葉数が足りなかったようで、きんときは戸惑うようにして聞いてくる。
談話室に向かいつつ、その辺の説明は本当に軽くすることにした。
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Aの元にきんときを連れていけば、どうやら二人は顔見知りだったようだ。仲も良さそうで、きんときも笑顔を浮かべてAと接していた。
自分も、Aとは仲良くなれそうだ。安心して、そのままAの家に連れて行かれることになった。
そして、Aの家では旧友たちとの感動の再会を果たしたのだった。
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ニゲラ*(プロフ) - 壱樹さん» 返信遅れてすみません!コメントありがとうございます、一番大好きだなんて……本当に嬉しいです!更新遅くなって申し訳ないです。もう少ししましたら忙しい時期を抜けると思いますので、もう暫くだけ亀さんペースをお許しくださいませ。これからも頑張りますね(*^▽^*) (4月8日 16時) (レス) id: 7f55ccc0a8 (このIDを非表示/違反報告)
壱樹 - めちゃくちゃ良いです…!今まで見た小説の中で1番大好きです!これからもがんばってくださいっ! (4月4日 17時) (レス) @page18 id: d010ee6f51 (このIDを非表示/違反報告)
ニゲラ*(プロフ) - 群青色の匠さん» 本当に文字化けの件はご心配おかけしてしまったようで……バグではなく正常動作です!応援コメもありがとうございます!読者様方には本当いつも励まされております……更新スピード落とさぬよう、努力していきます!この先も宜しくお願いします(^-^) (4月1日 13時) (レス) id: 7f55ccc0a8 (このIDを非表示/違反報告)
ニゲラ*(プロフ) - みどさん» 文字化けはエイプリルフールのちょっとした冗談です、笑って許してくださいませ……水色さんや緑色さんはもうしばらく先になってしまうかと思いますが、もう登場までのプロットのようなものはできていますのでお楽しみに!(なるはやで文字起こしします!) (4月1日 13時) (レス) id: 7f55ccc0a8 (このIDを非表示/違反報告)
ニゲラ*(プロフ) - おださん» またまたコメントありがとうございます‼︎通知気付かれてすぐに来てくれているのですね……!そこまで楽しみにしていただけているなんて本当に喜ばしい限りです!おだ様含めた読者様方のために、この先も尾も白い作品作り頑張りたいと思います! (4月1日 13時) (レス) id: 7f55ccc0a8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ニゲラ* | 作成日時:2024年3月14日 15時