六十五話 ページ16
全てを話し終えた私。
きりやんとの出会い、ぶるーくとの出会い。そして、その二人に孤児院の友達を引き取ってほしいと頼まれたこと。
諸々の事情を、目の前に座る少年＿＿もといスマイルに話し切った。
「きりやんとぶるーくに、もう一回会える？」
初めは半信半疑だったスマイルも、私が彼らの性格やら見た目やらについて話せば、次第に信じてくれるようになる。
最終的には、彼らに会いたいと溢すようになっていた。
「うん、うちに来てくれれば、会わせてあげられる」
どうやら、一連の流れで、なんとか警戒心はある程度薄れてくれたようだ。私の言葉に、スマイルは目を輝かせる。
「……行く。行きたい」
これにて、彼は着いてきてくれることになったのだった。
「それでね、少しお願いもあるの」
スマイルが来てくれるとなれば、一人は決定した。でも、私は他の子供が誰なのかを特定できていない。
スマイルなら分かるだろうと、私は話を変えて問いかける。
「何？」
今までより随分口が動くようになったスマイルが答えた。
そんな彼に、私は残りの子供たちを呼んできてほしいとお願いした。
「なかむくん、きんときくん、シャークんくん、かな？もし良ければ連れてきてほしいんだけど」
写真を見ても判別できなかったのだ。スマイルなら、仲良くしていると聞いているので誰なのか分かるだろう。
しかし、スマイルから返された言葉は、予想外に歯切れの悪い物だった。
「……きんときなら居る。他は」
他は、の続きを言いにくそうにするスマイル。どうしたの、と聞いてみても、閉ざした口をなかなか開いてくれない。
何か、言いづらい理由でもあるのだろうか。
ふと、頭に浮かんだのは、私以外の誰かに引き取られた可能性。
そんな訳ないとは言い切れず、一度思いついたらそれしかないように感じてきた。
「もうすでに引き取られた？」
スマイルが言いにくそうにしているので、代わりに私が聞いてみる。
すると、スマイルは静かに頷いた。
私が口にしたことで、頷くだけで済むことになったスマイルは、口に出すハードルが下がったようだ。
「ぶるーくが居なくなって一、二ヶ月で二人まとめて引き取られた」
ことの成り行きを、教えてくれたのだった。
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ニゲラ*(プロフ) - 壱樹さん» 返信遅れてすみません！コメントありがとうございます、一番大好きだなんて……本当に嬉しいです！更新遅くなって申し訳ないです。もう少ししましたら忙しい時期を抜けると思いますので、もう暫くだけ亀さんペースをお許しくださいませ。これからも頑張りますね(*^▽^*) (4月8日 16時) (
レス) id: 7f55ccc0a8 (このIDを非表示/違反報告)
壱樹 - めちゃくちゃ良いです…！今まで見た小説の中で１番大好きです！これからもがんばってくださいっ！ (4月4日 17時) (レス) @page18 id: d010ee6f51 (このIDを非表示/違反報告)
ニゲラ*(プロフ) - 群青色の匠さん» 本当に文字化けの件はご心配おかけしてしまったようで……バグではなく正常動作です！応援コメもありがとうございます！読者様方には本当いつも励まされております……更新スピード落とさぬよう、努力していきます！この先も宜しくお願いします(^-^) (4月1日 13時) (レス) id: 7f55ccc0a8 (このIDを非表示/違反報告)
ニゲラ*(プロフ) - みどさん» 文字化けはエイプリルフールのちょっとした冗談です、笑って許してくださいませ……水色さんや緑色さんはもうしばらく先になってしまうかと思いますが、もう登場までのプロットのようなものはできていますのでお楽しみに！（なるはやで文字起こしします！） (4月1日 13時) (レス) id: 7f55ccc0a8 (このIDを非表示/違反報告)
ニゲラ*(プロフ) - おださん» またまたコメントありがとうございます‼︎通知気付かれてすぐに来てくれているのですね……！そこまで楽しみにしていただけているなんて本当に喜ばしい限りです！おだ様含めた読者様方のために、この先も尾も白い作品作り頑張りたいと思います！ (4月1日 13時) (レス) id: 7f55ccc0a8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ニゲラ* | 作成日時：2024年3月14日 15時
