五十話 ページ1
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朝になった。窓から差し込む光で、私は目を覚ます。ぐっすり眠れたようで、心地の良い目覚めだった。
ふと両サイドを見やる。すると、一緒に眠りについたはずの子供たちの姿が消えていた。
昨日も似たようなことがあったな、なんて思いながらリビングへ向かう。もしかしたら先に起きた子供たちが先に下へ降りたかもしれないからだ。
「あ、A！おはよ〜」
「おはよ、ご主人」
すると、想像通りきりやんとぶるーくはリビングにいた。なにやらソファの近くに座っていたようだ。
おはよう、と二人に声をかければハッとしたように私をみた。
私に挨拶をして、ぱたぱたと台所に入っていったきりやん。彼はふっくらとしたオムレツを持ってきてくれた。
テーブルの上にそれを乗せ、私のことを呼ぶ。
どうやら朝ごはんを作ってくれたらしかった。
「僕たちで作ったんだよ」
へへん、と胸を張るのはぶるーくだ。
ふわふわのオムレツをフォークで突くと、湯気を出しながら割れた。硬すぎない焼き方のようで、中はキラキラと輝いている。
「いただきます」
覗き込むようにして私をみるきりやんとぶるーくを横目に、私は一口食べてみた。
ふわりと蕩けた卵は、ほんのりと甘く、口の中に広がった。ほのかにバターの香りがして、それが良いアクセントになっている。
本当は、オムレツの後にパンを一口齧ろうと思っていたのに、オムレツがあまりにも美味しかったのでもう一口食べてしまった。
「……美味しい？」
緊張したような面持ちで尋ねるぶるーく。私が笑顔で頷くと、良かったと満面の笑みを溢した。
思わず可愛い、と思ってしまったのは仕方なかろう。口にしなかった自分を褒めてあげたい。
私の感想を聞けて満足したのか、ぶるーくときりやんはリビングへと行ってしまった。
二人は食べないのかな、なんて思って聞いてみたらが、どうやら既に食べた後のようだ。
だから、私は一人で朝ごはんを頂いていた。
子供なのに、なにか負担をかけていないかと心配になる。確かに二人のご飯は美味しかったが、子供を買った身としては、私が家事をするべきではなかろうか。
多少手伝ってほしいとは言ったが、あくまで手伝う程度という意味だった。
……まぁ、二人が大変そうだったら止めればいいか。
クズだと言われようと構わない。食事は作るのが苦手だったので、彼らに任せることにしたのだった。
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ニゲラ*(プロフ) - 壱樹さん» 返信遅れてすみません！コメントありがとうございます、一番大好きだなんて……本当に嬉しいです！更新遅くなって申し訳ないです。もう少ししましたら忙しい時期を抜けると思いますので、もう暫くだけ亀さんペースをお許しくださいませ。これからも頑張りますね(*^▽^*) (4月8日 16時) (
レス) id: 7f55ccc0a8 (このIDを非表示/違反報告)
壱樹 - めちゃくちゃ良いです…！今まで見た小説の中で１番大好きです！これからもがんばってくださいっ！ (4月4日 17時) (レス) @page18 id: d010ee6f51 (このIDを非表示/違反報告)
ニゲラ*(プロフ) - 群青色の匠さん» 本当に文字化けの件はご心配おかけしてしまったようで……バグではなく正常動作です！応援コメもありがとうございます！読者様方には本当いつも励まされております……更新スピード落とさぬよう、努力していきます！この先も宜しくお願いします(^-^) (4月1日 13時) (レス) id: 7f55ccc0a8 (このIDを非表示/違反報告)
ニゲラ*(プロフ) - みどさん» 文字化けはエイプリルフールのちょっとした冗談です、笑って許してくださいませ……水色さんや緑色さんはもうしばらく先になってしまうかと思いますが、もう登場までのプロットのようなものはできていますのでお楽しみに！（なるはやで文字起こしします！） (4月1日 13時) (レス) id: 7f55ccc0a8 (このIDを非表示/違反報告)
ニゲラ*(プロフ) - おださん» またまたコメントありがとうございます‼︎通知気付かれてすぐに来てくれているのですね……！そこまで楽しみにしていただけているなんて本当に喜ばしい限りです！おだ様含めた読者様方のために、この先も尾も白い作品作り頑張りたいと思います！ (4月1日 13時) (レス) id: 7f55ccc0a8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ニゲラ* | 作成日時：2024年3月14日 15時
